コナミがゲームPC参入。新ブランド アレスピア3機種は「弐寺完全対応」なタワー型

パーツ選択のシブさも見どころです

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年02月10日, 午前 08:30 in gaming
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ARESPEAR PC Series登場初期にあった「日本では一過性のブームで終わるのでは」といった見たてなどはどこ吹く風、日本でも完全に定着した感のあるゲーミングPC。まだまだ成長が見込まれるこのジャンルを盛り上げるかのように、「ゲーム業界側の巨人」が参入します。それはコナミ。あの大手ゲームメーカーのコナミです。

製品発表に先行し、ゲームPCと周辺機器用の新ブランド『ARESPEAR』(アレスピア)と、第1陣となるPC、キーボード、ヘッドホンの一部製品仕様がプレビューされました。価格や発売時期の情報はまだ未公開です。
ここではまず、PC本体に関して紹介します。ARESPEAR PC Series

コンセプトとしては「高みを目指し競い合うプレーヤーを支える、最高のeスポーツデバイス」を掲げており、ゲームメーカーらしく、プレーヤーの立場に立ったハードウェアである点を強調しています。


また、ゲームメーカー謹製PCということで期待される「ゲームタイトルとの連動」という点では、同社が手がけるWindows用DJシミュレーション(リズムアクション)ゲーム『beatmania IIDX INFINITAS』の"次期バージョンへの完全対応"をアピール。

なお、この「INFINITAS(インフィニタス)次期バージョン」は、フレームレートが120Hzへと倍増することが公開されています(アーケード版の新型筐体『LIGHTNING MODEL』と同等)。
なお、公式ページよりも詳細な情報に関して、アーケードゲームとゲームセンターの情報をとメインとするサイト『am-net』のTwitter公式アカウントが報じています。

ARESPEAR PC Series

今回プレビューされたPCは3モデル。共通の特徴としては、PCケースのパネルが「全面冷却孔」的デザインになっている点、そしてINFINITASへの対応のためか、昨今はゲーム用PCでも珍しくなりつつある単体サウンドカードとしてASUS製の『Xonar AE』を搭載する点、OSがWindows 10 Homeである点。

Xonar AEはESS社製のDAコンバータを搭載し、24ビット/192kHzまでのハイレゾ音源と7.1チャンネル出力に対応し、サウンドカードとしては強力なヘッドホンアンプを搭載することで知られる定番モデルです。

なお本体はいわゆるATXフォームファクターのタワー型。サイズは3機種ともに共通で、230×500×575(幅×高さ×奥行)、重量は約17kgと、昨今小型モデルの人気が高まりつつあるゲーム用PCの中でもかなりの威容です(そして個人的には、奥行をあと2mmだけ削ってほしいところ)。

ARESPEAR PC Series

最上位となるのが、『ARESPEAR C700』。Webサイトでは外観の異なる――いわゆる「光る」バージョンと光らない標準バージョン――2モデルを公開。また一部資料では、光るバージョンのモデル名は『~ C700+』ともされています。
この"プラス版"は、左サイドパネルが透明仕様となり、内装用および外装用のフルカラーLEDを搭載します。

C700系で興味深いのは、主要パーツの選択。言わば「ハイエンドより性能が0.5ランクだけ下がり、一方で価格は1ランク異なり、入手安定性も比較的高い」という、熟練PCショップが選んだかのような構成となっているためです。

とくに注目のGPU(ビデオカード)は、NVIDIA『GeForce RTX 2070 SUPER』搭載モデル。CPUにはインテル製『Core i7-9700』(8コア8スレッド、基本クロック3GHz/ターボ時最高4.7GHz)といったあたりの絶妙な設定が注目できます。

RAMは16GB(8GB×2)のDDR4-2666、ストレージは512GB SSD(PCI Express接続-NVMe)+1TB HDD(シリアルATA)に、CPU冷却は詳細不明ながら水冷方式と、かなりの重装備。おそらく、「もしメタルギア系タイトルの『次』がSteamで出るとしても、フルHDであれば高フレームレートでプレイできる」クラスと呼べそうです。



基本モデルとなる『ARESPEAR C300』は、ビデオカードにはNVIDIA『GeForce GTX 1650』搭載品を、CPUにはIntel『Core i5-9400F』(6コア6スレッド、基本クロック2.9GHz/ターボ時最高4.1GHz)を備え、RAMは8GB(1枚構成)/DDR4-2666。

ストレージは512GB SSD(PCI Express接続-NVMe)のみ、CPUは空冷と、C700に比べると手頃感の増した構成(価格情報がないのが残念なところです)。

こちらはC700と比べるととくにGPUが控えめになるため、いわゆるAAA級タイトルを狙うといったクラスではありません(ただし設定を軽くし、フルHD解像度であればほとんど動くというレベルでもあります)。おそらく、先述した「INFINITAS完全対応」仕様で、手頃な実勢価格......といったあたりを狙ったモデルと思われます。

ともすればこのあたりは「想定ゲームタイトルが自前で用意でき、動作検証も取れる」という、ゲームメーカーが作るPCならではの強みと呼べるかもしれません。


なお、ブランドとなる『アレスピア』に関しては、「ギリシア神話で『戦』を司る神であるARESがSPEAR(槍)を駆使し、戦いに挑む」といった一文が添えられれています。この"戦神の槍"のように、eスポーツ選手やヘビーゲーマーにとって強力な武器となるPC――といったイメージです。

また、『ARES』の箇所は、ブランドタグラインとして付けられた「Advanced revolution of esports」にも由来しているようです。

いずれにせよアレスピアシリーズのPCは、今までありそうで少なかったゲームメーカー謹製PCというアプローチで作られたモデル。
実は同社製品を含めて、昨今のアーケードゲームゲーム基版はPCベースとなって久しく、その点ではゲーム用PCは「アーケードゲーム基版や筐体のノウハウが盛り込める」存在ともなっています。そうした面やソフト開発側で培われたノウハウがどれほど盛り込まれているのかという点など、ヘビーなPCゲーマーや自作PC派にとっては、かなり面白い存在となりそうです。

もちろん、ありそうでなかった「コナミの発売するPC」といった点でも注目できるでしょう。歴戦の本誌読者であれば、欲しくなってしまう方は相応におられるのではないでしょうか(かく言う筆者も、かなり興味を惹かれたモデルです)。

 
 

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