大手ゲームメーカーのコナミが発表した、ゲームPCと周辺機器用の新ブランド『ARESPEAR』(アレスピア)。その第1陣のうち、タワー型PC3機種については別記事でお伝えしていますが、さらに有線キーボード2機種と有線ヘッドホン1機種もプレビューされています。
価格や発売時期の情報はまだ未公開ですが、キーボードは東プレ製REALFORCEシリーズとのコラボによる「コナミ版リアフォ」仕様。そしてヘッドホンはBEMANI Sound Teamによる監修を謳うなど、マンマシーンインターフェイスが至上命題となるアーケードゲーム筐体の世界で鳴らした企業ならではの本気を感じるモデルとなっています。
KONAMIのeスポーツデバイス誕生
— KONAMI コナミ公式 (@KONAMI573ch) February 8, 2020
優れた応答速度と静音性のゲーミングキーボード
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さて個人的にPC本体以上の注目アイテムとなりそうなのが、キーボードの2機種です。
というのも、冒頭のように東プレ製の高級キーボード『REALFORCE』(リアルフォース)シリーズとのコラボであり、しかもAPC(後述)+静音キーといった同シリーズ最上位仕様を引き継ぎつつ、カラーリングやキー印字、そしてKONAMIロゴといった点がカスタム仕様となるため。
こうした事情からこの「コナミ版リアフォ(REALFORCEシリーズの愛称)」は、キーボードマニア(コナミのアーケードゲームの方ではありません)にとっても、見逃せないほどの実用性と特別感を備えたモデルとなっています。
なおコラボという点に関しては、矢印キーの上部に『ARESPEAR Powered By REALFORCE』のロゴが記載されているのがポイント。つまり本モデルは(OEM生産ではなく)公式にREALFORCEベースの製品として売り込んでいく、というわけです。
ラインナップはテンキー付きの『ARESPEAR K100F』と、テンキーレスの『ARESPEAR K100L』。現在公開されている範囲では、本体カラーは黒系で、キー配列は日本語版のみ、ホスト機器との接続はUSB 2.0(Type-A)です。
さて、他のキーボードと比較した特徴となるのは主に2点。リアフォならではとも呼べるキー構造「静電容量無接点方式」と、先述したAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能の2点です。
静電容量無接点方式とは、キーの入力検出に(本来は)必要となる機械的接点を廃止することで、高い耐久力を実現するという構造。公称で5000万回以上のキー入力に耐えるのみならず、実際に使っているユーザーの間でも、耐久性に関しては非常に厚い信頼性を備えている点が特徴です。
そしてAPC機能とは「キースイッチがオンになる位置(深さ)を調節できるというもの。言わば"反応位置調整機能"です。
東プレ純正版では1キーごとに1.5/2.2/3mmの3パターンから選択できる仕様。誤入力しやすいキーは深く、高速に反応させたいキーは浅く、はたまた体調に合わせてなどで設定することで、非搭載機種では不可能なレベルでの入力カスタマイズが可能となります。
これは一般的な入力のみならず、ゲーマーにとっても操作ミスを低減できるため、嬉しい機能となります。
なおAPC搭載版のリアフォは、おおよその店頭販売価格が2万円台後半から3万円台前半と、キーボードとしては非常に高級なクラスとなります。
これは入力精度と性能を追求するために高価となりやすいヘビーゲーマー向けキーボードにあっても高価ですが、コナミ側がこれを採用したのは、おそらくPC側でも謳われている、同社製Windows用DJシミュレーション(リズムアクション)ゲーム『beatmania IIDX INFINITAS』の"次期バージョンへの完全対応"を考えた結果と思われます。
「beatmania IIDX INFINITAS」次世代バージョンプロジェクト始動!!
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この次世代バージョンに完全対応したゲーミングPCが登場!
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INFINITASを含めた弐寺(beatmania IIDXの愛称)シリーズは、いわゆる現代的な音ゲーの基本を作った存在ですが、このジャンルのゲームは、ともすれば格闘ゲームなどに比べてでさえ入力誤判定が命取りとなります。そのためPCキーボードを使って遊ぶプレーヤーは、REALFORCEシリーズをはじめ、とくに高性能なキーボードにこだわっています。
今回コナミが「一般的なメカニカルキーボードをすっ飛ばして、いきなりリアフォコラボを仕掛けた」のも、このあたりのこだわりによるところでしょう。
そして、リアフォユーザーにとっても見逃せないのが、デザイン面でのカスタムです。前述したコラボロゴに加えて、右上(右奥)側には『KONAMI』ロゴを配置(純正リアフォでは『REALFORCE』ロゴが入ります)。
APC関連キーエリアの色が従来機種にはない青色となり、さらにキー印字のフォントも純正リアフォと異なっている(アップにした写真での、テンキー側フォントにご注目ください)など、実はかなり凝った違いとなっています。
現状ではキー荷重(キーがオンになる圧力の大きさ)や東プレ純正との価格差といった点が未公開ですが、これらによってはキーボード沼住人にも"深く刺さる"モデルともなり得る存在。
とくに静電容量無接点キーボードのコレクターにとっては、あまりにも予想外すぎるマストバイアイテムとも呼べるでしょう(筆者も欲しくなっています)。
そしてヘッドホンとして用意されるのが、耳覆い・密閉型の『ARESPEAR H100』。注目すべきは、同社のリズムゲームの主力チームである『BEMANI Sound Team』の監修を受けている点。
つまり「BEMANI(ビーマニ)シリーズを鳴らすためのチューニングが施されたヘッドホン」というわけで、ある意味では「これ以上ないほどに、コナミ製品としてのメリットが発揮された音響機器」とも呼べそうです。
そうした設計のためか、基本仕様は現時点で発表されている限り、かなり高級オーディオ寄りの仕様。ドライバーユニットは直径45mmと比較的大きめで、さらに公称インピーダンス(交流抵抗)も35.9Ωと、ゲーム向けモデルに多い16~32Ω程度に比べて高めです。
接続プラグもステレオ2ウェイ仕様――いわゆる標準(直径6.3mm)とミニ(直径3.5mm)を兼用できるタイプです。さらに公称最大入力も1600mWとちょっとしたスタジオモニタータイプ並みのため、高出力ヘッドフォンアンプとの組み合わせでもバリバリ使える構成。音量調整機能(ダイヤル式ボリューム)も搭載します。
そして、少なくとも基本仕様や外観から、マイクの存在が確認できないこともポイントでしょう。コナミ側のジャンルとしても「ゲーミングヘッドホン」とされており、「~ヘッドセット」ではありません。
これはやはり、INFINITASへの対応が前提(=リズムアクションゲームではボイスチャットなどの必要性が薄いため、その分を音質に振った)という狙いがありそうです。
KONAMIのeスポーツデバイス誕生
— KONAMI コナミ公式 (@KONAMI573ch) February 8, 2020
BEMANI Sound Team監修ゲーミングヘッドホン
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なお余談ですが、ドライバーユニットや特徴的なインピーダンスといった仕様、そしてドライバー部外装は、オーディオテクニカ製『ATH-MSR7b』に近い......のですが、MSR7bはケーブルが左右ユニットから出る仕様なのに比べ、本機は左側のみから出る仕様など、大きな相違点も存在します。
いずれにせよ、このあたりの仕様や雰囲気を見るに付け、いわゆるゲーム向けの枠を超えるほどの音質重視設計となっている可能性は十二分に考えられます。ひょっとすると、こちらもキーボードと互角か、あるいはそれ以上に面白そうなモデルかもしれません。
このようにアレスピアシリーズの周辺機器は、全般としては高級化が進むPCゲーム用市場にあってでさえかなり「攻めの姿勢」を感じる仕様。「あのコナミが!!」というブランド力+意外性と合わせ、PC周辺機器側にも良い意味でインパクトを与える存在となりそうです。
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