Foxconn
中国の武漢市を中心に発生した新型コロナウイルスの感染拡大は、iPhone等の生産と出荷に「大きな」影響があると予測されています

その規模と範囲はいぜんとして未知数ですが、有名アナリストが2020年のフラッグシップモデルiPhone 12(仮)シリーズや廉価モデルのiPhone SE2(仮)の開発や生産に焦点を当てた投資家向けメモを発表したと伝えられています。アップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏によると、河南省鄭州市にあるFoxconnの工場はiPhone 11シリーズおよび今後登場するiPhone廉価モデル(iPhone SE2)にとって最重要の生産拠点であり、そこに大幅な遅延が発生しているとのことです。同社は当初2月2日から操業を再開する予定だったものの、少なくとも1週間は延期。そして労働者の職場復帰率は、旧正月の連休前の40~60%と推定されています。

かたやFoxconn深セン工場はiPhone2020年モデル(iPhone 12)の開発を担当しており、そこでは総労働力の30%を占める開発チームが連休中も休みを取らなかったとのことです。よって開発の遅れはさほどではなさそうですが、残りの生産ラインは10日再開予定だったところが、少なくとも1週間は延期されたと述べられています。

そしてFoxconnはそれらの遅延のため生産を中国北部の太原工場とインドの拠点に移したが、これらの場所では生産能力に限りがあるとされています。

もう1つのアップル主要サプライヤーであるPegatronは、3日に上海工場でiPhone 11シリーズの生産とiPhone 12の開発作業を再開したとのことです。同社はiPhone 9(iPhone SE2のもう1つの仮称)の生産を担当し、10日に作業を再開する予定だったが、「少なくとも数日」遅れるとの見解が伝えられています。

中国におけるiPhone生産は、今なお見通しが不透明なままです。まず先週末、Nikkei Asian Reviewは中国当局がFoxconnの週明けの生産再開計画を却下したと報じていました。しかしFoxconn最大の工場がある深センの当局は、これらの報道が真実ではなく、まだ検査を行っており、検査が完了すれば生産が再開するとの声明をWeChatへの投稿を通じて発表しています

Kuo氏は「まだ多くの不確実性がある」として、投資家向けメモでは通例としている出荷予測の発表を控えているとのことです。iPhone SE2は3月中旬に発表および発売、価格は399ドル(約4万3000円)~との予測が固まりつつありますが、今年秋と見られるiPhone 12よりも時期が近いだけに、発売時期の延期、あるいは当初の品薄という形での影響が出る可能性もありそうです。