マイクロソフトは昨年秋からAndroid向けに、海外でゲームストリーミングサービス「Projecet xCloud」のパブリックプレビューを開始しています。
そして今月12日(米現地時間)、新たにiOS向けのプレビューをApp StoreのTestflight(アップル公式のベータ版テスト)を通じて開始しました。ただし現時点では米国、英国、およびカナダでのみ利用可能です。ただし先行したAndroid版のXboxゲームストリーミング(プレビュー)とはいくつかの違いがあります。まずiOS版アプリは「Project xCloud」専用であり、今のところXboxコンソールストリーミング、すなわち自宅のXbox Oneをインターネット経由でリモートプレイできる機能は含まれていません。
またApp Storeのポリシーにより、iOS TestFlight版プレビューは「Halo:The Master Chief Collection」の1タイトルのみプレイ可能となっています。ちなみに現在の「Project xCloud」でプレイできるゲームは全50本以上もあり、かなり寂しい感もあります。
さらにTestFightの仕様上、人数は招待された最大1万人のテスターのみに限られます。需要がMSの能力を超えてすべての応募者に対応することはできない......と断り書きしていますが、早くも「すでに初期の上限人数に達しています」との告知が追加されており、大人気ぶりを窺わせています。
そのように使用可能なキャパシティは限られているため、利用可能なテスト対象者を最大限に広げるべく、参加者を入れ換える必要がある場合もあるとのこと。最初の当選を逃した場合でも、後にプレビューに参加できる招待状を受け取れるかもしれないと希望を繋げる言葉も書かれています。
このプレビューに参加するための技術要件は、以下の通りです。
- マイクロソフトのアカウントを持ち、それがXboxのゲーマータグに関連付けられている
- iOS 13.0以降およびBluetoothバージョン4.0に対応したiPhoneまたはiPad
- Bluetooth対応のXbox Oneワイヤレスコントローラー
とはいえXboxの公式ブログでも「2020年から、新たに日本やカナダ、インド、西ヨーロッパなど多くの市場でProject xCloudのプレビューサービスを展開します」と言及しています。すでに2020年も2月半ばにさしかかったいま、近日中に何らかのアナウンスがあると信じたいところです。