幻の「任天堂プレイステーション」、オークションに出品。現在価格は約3800万円

もともと75ドルで落札

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年02月15日, 午前 11:50 in av
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任天堂とソニーの提携により開発されながら歴史の闇に葬られた、幻の「任天堂プレイステーション」ことCD-ROMドライブ搭載スーパーファミコン。その実機が大手オークションサイト・ヘリテージオークションに出品され、記事執筆時点の入札額は35万ドル(約3800万円)に達しています。本機は2015年、突如として発掘されたもの。そもそもの始まりは、テリー・ディーボルド氏が債務整理オークションで落札した詰め合わせの箱の中に、このハードが入っていたことです。ちなみに落札額は75ドルという驚きの安さでした。

それを息子のダン氏が見いだし、海外掲示板Redditにて撮影したムービーを公開したところ、100万回以上も再生されて世界に知れ渡ったという顛末です。

現在はゲームハード市場で競合関係にあるソニーと任天堂ですが、かつては前者が後者のスーパーファミコン用の音源チップを供給するという間柄でした。そこから両社はスーファミ用CD-ROアダプターを共同開発したものの、後に任天堂がCD-ROMドライブをフィリップスと共同開発すると発表したことで、ソニーとの計画は破談となりました。

そうして産み落とされたスーファミ本体とCD-ROMドライブの一体型は、現存する実物が世界で約200台しかないといわれています。単なる未発売ハードという以上に夢と消えた歴史の重みを背負っているだけに、以前にもノルウェーの富豪から120万ドルで購入のオファーがあったとのこと。そのときディボールド氏は「税金と残りの債務を支払うとほとんど何も残らないため」断ったと語っています。

さて、今回のオークション出品は昨年12月に予告されていたものです。当時は2月27日にスタート予定とされていましたが、前倒しにされたかっこうです。

発見された当時はCD-ROMドライブが故障していた本機ですが、ハード系ハッカーのBen Heck氏が修理し、CD-ROMソフトの起動(現存する専用ソフトがないため、有志による自作ソフト+エミュレータ)にも成功しています。現状ではスーファミ用ROMカートリッジが遊べるほか、音楽CDの再生も可能となっています。

出品写真にて本体に挿されているカートリッジは、「ブートカート」あるいは「デバッグカート」と呼ばれるものです。この中に収められたシステムソフトウェアによりCD-ROMポートをアクティブにし、CD-ROMドライブ部分を制御できるわけです。

オークション終了までの残り時間もかなりあり、入札額がどこまで上昇するのか予測も付きませんが、ソニーと任天堂の共闘という幻の夢を形にしたハードに対して、金に糸目を付けない大富豪もまだまだ現れそうです。
 

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