カートリッジ入りの書き換え可能な光ディスク「PD」:スイートメモリーズ File002

WOODYでその存在を知りました

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
宮里圭介(Keisuke Miyasato), @miyasa
2020年02月24日, 午前 07:00 in storage
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removable media
[名称] PD(Phase-change Dual/Phase-change Disc)
[種類] 光ディスク(780nm)
[記録方法] 相変化記録(書換型)
[サイズ] 120㎜
[容量] 約650MB
[登場年] 1995年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

「PD」は、松下電器産業が開発した書き換え可能な光ディスク。CDとほぼ同じとなる約650MBの容量をもった120mmのディスクで、レーザーによる加熱でデータを記録・消去する相変化記録技術を採用しています。また、ディスクはカートリッジで守られており、汚れやホコリ、傷に強くなっているのが特徴です。

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CD-R/RWと違ってライティングソフトがいらず、MOやZIPと同じようにファイル単位での書き換えが可能ということもあって、PC用のメディアとしては使い勝手のいいものでした。

ディスクの回転制御はZCAVで、外周に行くほど段階的にセクターが増加。シャッターを開いてディスクの表面を見てみると、少しずつセクターが増えていく様子が分かります。

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1つの光学ドライブでPDもCD-ROMも使えるというのはメリットでしたが、マイナー規格ということもあってドライブの価格は高め。松下のデスクトップPC「WOODY PD」や、ノートPC「PRONOTE PD」、NECの「98MATE SERVER」などに搭載されましたが、ほとんどのPCには採用されず、メジャーになり切れなかった感があります。

PDに対応していない素のCD-ROMドライブでは読み込めなかったこと、書き込み速度が遅かったこと、そしてメディア単価が大きく下がらなかったことなどで、後から普及したCD-R/RWと比べてしまうと見劣りします。また、容量が650MBで据え置かれ大容量化しなかったため、純粋にリムーバブルメディアとして見ても、ライバルのMOやZIPと比べメリットが薄くなってしまいました。

結局PDは短期間で消えてしまいましたが、この技術を活かした後継のDVD-RAMはDVD規格の1つとなり、長く使われるようになりました。......DVD-ROMと互換性がないのにDVD規格というのはどうなのか、という話はさておきですけど。

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