Xperia 1 IIは2020年の5G市場をけん引するカメラフォンになる:山根博士のスマホよもやま話

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年02月24日, 午後 07:00 in Xperia PRO
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3月に日本で始まる5Gサービスの開始に向けて、ソニーモバイルから5G対応スマートフォン「Xperia 1 II」と「Xperia PRO」が発表されました。サムスンやファーウェイが海外市場で次々と5Gスマートフォンを発表・発売している中、日本の消費者にとってXperiaの5G端末は待ちに待った待望のモデルと言えます。そしてこの5Gモデルは世界のスマートフォン市場でも大きくアピールできるだけの素晴らしい仕上がりになっていると筆者は感じました。

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▲Xperia 1 II(左)、Xperia PRO(右)

Xperia I IIが対応する5Gの周波数帯は6GHz以下の「Sub6」。5Gでは20GHz以上の高い周波数「ミリ波」(mmWAVE)も利用されますが、Xperia 1 IIは対応しません。今回開発が表明されたXperia PROがSub6とミリ波の両周波数帯に対応します。たとえばサムスンが2月に発表した「Galaxy S20+ 5G」「Galaxy S20 Ultra」のどちらもがサブ6+ミリ波対応ですぐに市場に出てくることを考えると、ソニーの対応にはやや物足りなさが感じられるかもしれません。

しかしソニーは5Gスマートフォンを「コンシューマー」「プロユース」と作り分けを行いました。そもそも5Gが始まっても通信キャリアはまずサブ6を使ったカバレッジ拡大を進めていくでしょう。Xperia 1 IIは「いますぐ5Gをすぐに使いたい」という人に向けて、ソニーが投入時期を早めるために投入したと言えるわけです。

そしてXperia PROは映像クリエーターなどプロ向けの製品として開発され、超高速が可能なミリ波に対応するだけではなく、HDMI入力に対応しカメラやカムコーダーからの映像入力にも対応。すなわち映像機器の超高速モデムとしても利用できます。このようにXperia 1 IIとXperia PROはユーザーニーズと製品投入時期、開発コストのバランスを考えてうまく作り分けたといえます。

engadgetさてXperia 1 IIは5G対応が大きな売りですが、カメラ機能への期待が高まります。レンズは初めてツアイスの名前を表に出した高品質なものを搭載。最高秒速20コマという高速連続撮影はスマートフォンのカメラの弱点を大きく改善し、撮影チャンスを大きく広げ「脱・デジカメ化」をさらに高めてくれます。望遠レンズがXperia 1の52mmから70mmと伸びたこともうれしい進化。TOFカメラも追加されカメラは合計4つになり、デジカメに近いボケを表現できます。

このようにXperia 1 IIのカメラ進化を見てみると、ソニーの強みがよく発揮されているなと筆者は感じました。ソニーは今年1月のCES 2020で「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」の進化を紹介しました。ソニーの製品はコンテンツを消費する用途だけでははなく、コンテンツを作る側を刺激してくれます。Xperia 1 IIは「5G時代のコンテンツ」を考えた進化を遂げたとも感じられます。

5G端末市場は今年大きな伸びが期待できるだけに、Xperia 1 IIは日本だけではなく世界中の5Gキャリアからの展開を期待したいものです。Xperia 1 IIのディスプレイとカメラは他社にはない大きな特徴を持っているだけに、2020年のソニーモバイルのスマートフォンビジネスの先行きは明るいものになると信じたいところ。そのためにも価格や発売時期の面で、アグレッシブな動きを見せてほしいものです。


 
 

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