ソニー「Xperia 1 II」発表。5G対応、α仕様レンズの新旗艦スマホ(石野純也)

5G対応なのに驚くほどの薄さ

石野純也 (Junya Ishino)
石野純也 (Junya Ishino)
2020年02月24日, 午後 04:45 in mobile
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ついに、Xperiaにも5Gがやってきました。ソニーモバイルは2月24日、MWCの代替として開催されたオンライン発表会で、フラッグシップモデルの「Xperia 1 II」を発表しました。

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▲ソニーモバイル初の5G対応フラッグシップモデル「Xperia 1 II」

Xperiaは昨年の「Xperia 1」以降、端末名につけた番号でスペックの高低を示すよう、ブランディングを一新しましたが、「1」はその中の最上位という位置づけ。

その第2世代になるのがXperia 1 IIで、「II」は「マーク2」と読みます。番号がスペックを表すようになり、モデルチェンジの際の命名規則が謎のままになっていましたが、結果として、ソニーのデジカメなどと同じく、最後に世代を表すローマ数字を採用しました。

実機を手に取って驚くのが、その薄さです。後述するように、Xperia 1からスペックが大幅に上がり、しかもSub-6の5Gに対応していますが、先代のXperia 1より、むしろ薄型化しています。数値的には7.9mm。Xperia 1が8.2mmだったため、0.3mmほど薄型化しており、ディスプレイの狭額縁化が進んだことも相まって、よりシュっとした見た目になっています。

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▲厚さは7.9mm。指紋センサーは電源キーに統合された

端末を裏返してみると、すぐに進化した点が分かります。レンズに書かれた文字をご覧になってみてください。そう、「ZEISS」と「T*」のロゴがあります。Xperia 1 IIでは、ソニーの「α」シリーズなどと同様、ZEISS T*レンズを採用し、より精細な質感を表現できるとしています。

残念ながら、カメラを実際に使えたわけでないため、どの程度クリアな写真が撮れるのかは未知数ですが、レンズの性能が上がっていることは確かと言えます。

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engadget▲トリプルカメラはレンズを刷新し、「ZEISS」と「T*」のロゴが刻まれる

カメラの数は3Dで測距ができる「iToF」をカウントするかどうかで変ってきますが、映像を残すためのセンサーという意味合いでは、トリプルカメラで、この点はXperia 1と同じ。焦点距離は16mm、24mm、70mmで、いずれも1200万画素です。レンズを交換しているような使い勝手を目指す設計思想は変らず、画素数は統一されています。

engadget▲カメラは16mm、24mm、70mmの3つ

一方で、メインとなる24mmのカメラは、センサーサイズを1/1.7型に大判化しました。これによって、高感度撮影の性能は約1.5倍に向上したといいます。

1/1.7型のセンサーは、スマホだとファーウェイがおなじみですが、光を取り込める量が増え、写真のクオリティが大幅に上がることは実証済み。センサーはもちろんソニー製ですが、ついにこれがXperiaに搭載された格好です。ファーウェイに先行されてしまってはいますが、このサイズのセンサーを搭載したスマホはまだまだ少なく、Xperia 1 IIの大きな売りになるはずです。

engadget▲ついにXperiaにも1/1.7型センサーが搭載された

連写性能も向上しており、秒間20コマの高速撮影が可能。AF/AE演算も秒間60回になっています。これらはαで培った技術を応用したものですが、さらにユーザーインターフェイスにもαらしさを導入しています。

それが新機能の「Photography Pro」。Xperia 1 IIはあくまでスマホのため、モードダイヤルなどは疑似的なものになりますが、シャッター速度の選択画面や各種アイコンはソニー製のカメラを使っている人にはおなじみのもの。ソニーのデジカメユーザーがより凝った撮影をしたいときに、スムーズに利用できそうです。

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▲AF/AE演算は秒間60回、高速連写は秒間20コマと、まさにデジカメ並み

4K対応で、一般的なスマホより縦に長い21:9のディスプレイはそのままですが、新たに、残像低減技術が導入されました。リフレッシュレート自体は60Hzですが、フレームが切り替わる瞬間だけ電圧を上げ、より映像を素早く表示させることで、残像が少なくなると言います。

この効果を加味すると、"90Hz相当"になるとのこと。リフレッシュレートを上げると消費電力も上がってしまいますが、そのトレードオフを避けるための技術と言えます。

engadget▲一瞬だけ電圧を上げて残像を低減、90Hz相当のスムーズさを実現

Xperia 1には縦長ディスプレイを生かす機能として、マルチウィンドウの設定が簡単になるアプリが内蔵されていましたが、Xperia 1 IIではこれも進化。アプリの履歴が2つに分かれ、上下に配置するアプリを1つずつ選択できるようになっています。

音響については、ソニー・ミュージックエンタテイメントとの協業で、独自のチューニングを施しています。その場にいるかのようにリアルな音が聞こえる「360 Reality Audio」に対応しているほか、手持ちの楽曲をハイレゾにアップコンバートする「DSEE」も、AIを使って強化。「DSEE Ultimate」を採用したことで、高音域や繊細な音の再現性を上げています。

engadget▲AIで補正効果を高めた「DSEE Ultimate」を採用

有線イヤホン派には朗報なのが、3.5mmのイヤホンジャックが復活しているところ。AirPodsを筆頭に、ワイヤレスイヤホンはイヤホンの一大ジャンルになりましたが、バリエーションを重視するなら、やはり有線まで対応していた方がいいことは間違いありません。ゲームでの音ズレに悩まされていた人も、これなら心配なく利用できそうです。

engadget▲3.5mmのイヤホンジャックが、まさかの復活

ザッと特徴と言えそうな機能を挙げてきましたが、目立ったところ以外でも、Qiのワイヤレスチャージに対応したり、バッテリーが4000mAhと大容量化したりと、全方位で進化を遂げています。Xperia 1で不満だったり、物足りなかったりした部分が、かなり強化された印象を受けました。メモリ(RAM)も8GBに増量されています。改めてになりますが、それと同時に5G対応しつつ薄型化したのは、正直なところかなり驚きました。最初に見たとき、思わず「ほしい」と声が漏れてしまったほどです。

engadget▲Xperia 1 IIの主なスペック

一点、残念と言うほどでもないのですが、「そうきたか」と思ったのが、5Gのミリ波に非対応なところ。こちらについては、別記事で紹介されている「Xperia PRO」でサポートしていくようです。

現実的に考えると、ごく一部のエリアに限られるミリ波対応より、薄型化や高機能化を求めるユーザーの方が多いでしょう。特に5Gが立ち上がり始めた現段階では、ミリ波対応モデルをプロ用、ビジネス用のモデルとして分けておくのは正解な気がしました。

カラーはブラック、パープル、ホワイトの3色。パープルは、わずかに紫がかったシルバーに近い色合いです。詳細な販路は未定ですが、Xperia 1 IIは、日本での発売も予定しています。実機を丹念に触ったわけではないため、断言まではできませんが、最初に買う5Gスマホとして、オススメできる1台になりそうです。

engadget▲カラバリは3色で、左からブラック、パープル、ホワイト

 
 

 

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関連キーワード: mobile, smartphone, xperia1ii
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