5Gスマホの勝者を狙うLG、着々と「スマホ2画面化」を進行:山根博士のスマホよもやま話

折りたたみスマートフォンも準備中か。5GがLGのスマートフォンの存在感を押し上げる

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年02月28日, 午後 12:00 in mobile
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LGから新たな2画面スマートフォン「V60 ThinQ 5G」が発表されました。5Gに対応しており日本での販売も期待されます。前モデル「V50 ThinQ」からの2画面化カバーで簡単に2つの画面が利用できるのも大きな魅力。5Gでは複数配信されるビデオをスイッチャー感覚で自分で切り替えて視聴することも容易になります。クアルコムが2月25日に行ったプレスカンファレンスでもビデオのマルチ配信が5Gのアプリケーション例として紹介されました。

クアルコムのデモでは、メイン画面の右側に3つのサブ画面が並んでいます。それぞれ別のカメラからのストリーミング配信で、指先タップでメイン画面と切り替えることができます。コンサートならメインボーカルとギタリストを切り替えたり、アイドルライブなら全体と推しメンバーを切り替える、ということもできます。
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この画面で分かるように、マルチカメラ配信は一般的なスマートフォンの画面では「メイン+横3つ」の表示が限界でしょう。しかし2つのディスプレイがあれば、片側をメイン表示、もう片側を複数のサブカメラの表示が可能になります。1枚のディスプレイ全体をサブカメラ表示するのであれば、たとえば3x2=6つのサブカメラの表示も可能でしょう。

他にもメイン画面を見ながらサブ画面で必要な情報、たとえば野球中継中にバッターやピッチャーの成績を表示するといったことも手軽にできます。「5G」コンテンツに「2画面」は欠かせないものになるのです。
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2020年2月はMWC20が中止になり、各社のプレスカンファレンスも中止される中、ファーウェイが折りたたみスマートフォン「Mate Xs」を発表しました。またサムスンはMWCの2週間前に縦折り式の「Galaxy Z Flip」を発表。なお世界初の折りたたみスマートフォンを出したRoyoleはMWC20で「FlexPai 2」を発表予定でした。いずれにせよ折りたたみ式スマートフォンが今年も次々と出てきていますが、価格が高いことからどれくらい普及するかは未知数です。
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ファーウェイのMate Xsは最大3つのアプリを使える新しいマルチウィンドウUIを搭載しました。これはすでに3画面対応UIを出しているサムスンの「Galaxy Fold」に対抗してのものでしょう。折りたたみスマートフォンはいつでも大画面を利用できるメリットがあるだけに2つのアプリをより手軽に使えるUIが求められています。サムスンとファーウェイのアプローチはどちらもアプリアイコンを縦に配置してすぐに選択できるようにするというもので、いずれタブレットでも標準になるかもしれません。ファーウェイはタブレット「MatePad Pro」にこのUIを搭載しています。

これらの折りたたみスマートフォンに対し、2つ目のディスプレイをカバーで追加するLG V60 ThinQ 5Gなら、複数アプリの利用も楽々です。動画を見ながらSNSを開く、という使い方がこれから増えるかもしれませんね。5Gが始まればストリーミング動画視聴時のバッファリングや画質低下に悩まされることはありません。また動画のダウンロードも一瞬ですから、飛行機に乗る直前に映画を数本本体に落としておく、なんてことも実用的です。

とはいえ2画面化カバーは本体サイズを大きくしてしまいます。日本でLG G8X ThinQを使っている人ならわかると思いますが、カバーを付けると閉じた状態でも164×166×15mm、重さは331gにもなります。
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しかしあえて2画面を使いた人は、小型軽量のスマートフォンを求めないでしょう。またG8X ThinQは価格の安さも自慢です。Galaxy Foldの本体価格でG8X ThinQは4台も買えてしまいます。本体サイズの大型化は価格の安さとトレードオフと考えれば許容できるでしょう。

このようにLGの2画面化アプローチは「カバーで画面を増やす」という、ある意味単純明快な方法で、ディスプレイそのものを折りまげるというスマートな方法ではないかもしれません。しかし5Gが始まりビデオストリーミングコンテンツの利用が増えるとなると、消費者は今のスマートフォンの画面サイズでは満足できなくなりそうです。2画面スマートフォンを次々と送り出すLG、5Gスマートフォン市場でもひょっとしたら想像以上のシェアを取るかもしれません。
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ところでLGはディスプレイも手掛けるメーカーですし、フォルダブルディスプレイの開発も行っているはず。モトローラの「razr」のディスプレイはLG製(LGディスプレイ)のようです。ということはLGからも折りたたみ式スマートフォンがいつ出てきてもおかしくないということになります。もしかするとLGは5Gの普及を待ってから折りたたみスマートフォンを投入し、2画面スマートフォンと合わせて「マルチウィンドウ対応スマートフォン」を一気に増やしていくのかもしれません。

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関連キーワード: DualScreen, lg, LG Electronics, mobile, V60ThinQ
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