凸版印刷がリチウムイオン蓄電池の不具合を可視化するシステムを用いた検査サービスを開始

実用化は世界初

中田ボンベ(Bonbe Nakata)
中田ボンベ(Bonbe Nakata)
2020年02月28日, 午後 01:00 in technology
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IGS2020年2月27日、凸版印刷は、神戸大学発のスタートアップ企業Integral Geometry Science(以下、IGS)が開発した、世界初の「蓄電池内部の電流状態を破壊せずに可視化するシステム」を用いた検査サービスを発表しました。

本サービスに用いられる検査システムは、神戸大学教授であり、IGSのCSOでもある木村建次郎教授が開発したもの。蓄電池から発生する磁場を測定し、木村教授が発見したマイクロ波の波動から状態を解析する方法を使うことで、電気の流れを画像として可視化。この解析方法と微弱な磁気を測定するセンサーを組み合わせることで、蓄電池内部の電流状態を破壊することなく詳細に調べ、不具合の原因を探ります。

IGS

X線などを用いる従来の非破壊検査では、蓄電池の内部構造は分かっても、蓄電池の動作状況や電気的状態は分かりませんでした。そのため、通電させることでしか検査ができなかったのですが、この方法では蓄電池が壊れるリスクがありました。しかし、今回のシステムを用いれば破壊することなく内部の電流密度分布状態を調べることができ、検査前と同じ品質で返却することが可能になったといいます。

世界各国で電気自動車への切り替えが加速しており、またIT機器の進化によってリチウムイオン電池の需要は今後ますます高まると予想されています。こうした破壊することなく検査する方法の登場は、コバルトなど貴重な資源を使うリチウムイオン電池の再利用などにも役立つかもしれません。

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関連キーワード: Integral Geometry Science, Kobe University, lithium-ion, lithium-ion batteries, science, technology, toppan printing
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