iPhone 12(仮)はアップルARメガネとの接続を想定?超近距離無線LANにより実現との推測

しかしアップルメガネの発売は2~3年後かも

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年02月28日, 午後 12:40 in apple
0シェア
FacebookTwitter
ar
Stephen Lam / Reuters

先日、次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズに超近距離無線LAN規格「IEEE 802.11ay」が採用される可能性があるとの噂が報じられていました

しかし、この規格はまだドラフト段階にあり、年内の最終決定を待つほどに新しいものです。これまでアップルは新たな通信規格の採用には慎重な傾向があるため(米国でLTEサービスが開始されたのは2010年だったが、初めてLTEに対応したiPhone 5は2012年発売)もしも802.11ayが採用されるとして、その意図については諸説あります。

そんななか、アップルの狙いが、長らく噂されている純正ARヘッドセットとiPhoneを接続することにあるとの推測が発表されています。老舗雑誌の流れを汲むMacworldライターのJason Cross氏は、802.11ayが事実上、10年前に立ち上げられた無線LAN規格「WiGig」や、それをベースに策定された「IEEE 802.11ad」の再来だと説明することから始めています。このWiGigも802.11ayと同じく、60GHz帯を使用するものです。

Jason氏によると、802.11ayの1ストリームは最大44Gbpsであり、4ストリームを束ねることで最大176Gbpsにまで達します。1ストリームだけでもHDMI 2.1(最大48Gbps)とほぼ同等であり、実際のパフォーマンスははるかに低くなるとしても、これまでのWi-Fiよりも劇的に改善されているとのことです。

しかし802.11ayは「超近距離」と言われるとおり通信範囲が限られているため、インターネット接続については期待できません。実際、iPhone 11で採用された規格は家中をカバーできるWi-Fi 6、すなわちIEEE 802.11axです。

では、どうしてアップルが802.11ayを採用するのか?Jason氏はiPhone同士で写真や動画をやりとりできるAirDropが高速化される用途も否定していませんが、より大きな理由がアップルグラスかもしれないとの推測を述べています。

Jason氏いわく、802.11ayのエキサイティングな部分は、高解像度かつ高リフレッシュレートのディスプレイへのデータ送信に使えるほど、十分に高い帯域幅と十分な低遅延を実現すること。たとえば、仮想現実または拡張現実のヘッドセットとの通信に使えるというわけです。

もしもAR / VR処理の全てをヘッドセット本体で行うなら、完全にスタンドアローンの製品になる。が、そうするとヘッドセットは大きく、重く、高価になり、バッテリー持続時間も短くなってしまう。もう1つの方法は、あまり処理能力を持たせず、ヘッドセットをディスプレイとカメラのセットにして、すべての処理をiPhone 12のような何らかの母艦で行うことだ。802.11ayで提供されるような超高速、超低遅延接続は、それを機能させるために必要となる。


こうしたJason氏の推測は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏の「アップルARヘッドセットは基本的にディスプレイ機能のみを担当し、実際のコンピューティングなどはiPhoneが処理する」との予測とも一致しています。

その一方でアップルARヘッドセットは2022年、ARメガネは2023年に投入されるとの観測もありました。それを考えると今年のiPhone 12に80211.ayを搭載するのは早すぎる感もありますが、米9to5Macは(ARヘッドセットの)販売機会を最大にするために、できるだけ多くのiPhoneと互換性を持たせることが会社の利益になるとの推測を述べています。

毎年、新型のフラッグシップiPhoneには「One more thing」的な意外な機能の追加が噂されることが恒例となっています。iPhone 11シリーズで予測されながらも実現しなかった双方向ワイヤレス充電の続報も待ちたいところです。

 
 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: apple, appleglasses, applerumor, arheadset, iphone12, wi-fi
0シェア
FacebookTwitter

Sponsored Contents