▲D型シェイプのボディーのおかげで部屋のスミのゴミもしっかり捉えます。
▲マップをご覧いただければわかるとおり、Botvac D7 Connectedが入れなかったテーブル奥の壁まで認識されています。壁の輪郭が多少ずれている場所もありますが、LaserSmartテクノロジーのマッピングはかなり正確ですね。
最上位モデルのみに搭載されている機能が「ゾーンクリーニング」。家の中の特定の場所をゾーンとして設定しておくことで、その部屋だけを掃除することが可能です。各部屋をゾーンとして登録しておけば、利用頻度の多い部屋をこまめに掃除したり、お菓子などを食べ散らかしたときにもすぐに掃除できちゃうわけです。
▲ゾーンクリーニングは最上位モデルのD7のみの機能です。
■基本デザインに変更なし、バッテリー駆動時間が120分に延長
本体の基本的なデザインはほとんど変わっていません。大きく変わったのは天面にダークシルバーカラーを採用したことと「Wi-Fi LED」、「バッテリーLED」に加えて、「家の掃除LED」、「スポット掃除LED」が追加されたこと。でも基本的にスマートフォンでステータスを見ることになるので、LEDが増えてもあまり意味はないかなーと思います。外観からわからないハードウェア的な大きな進化点は、Wi-Fiが2.4GHzと5GHzに両対応したことと、バッテリー駆動時間が120分に延長されたこと。D3からは2倍に、D4からは1.5倍に増加したことになります。実売価格が18万6780円の「ルンバ S9+」と同等のバッテリー駆動時間を備えているので、広い家でも立ち往生することなく働いてくれそうですね。
▲パッケージには、Botvac D7 Connected本体、充電台、電源ケーブル、磁気テープ、説明書、予備フィルター、クリーニングツールが同梱されています。
▲本体天面。ロゴがある部分がレーザーカバーです。
▲本体底面。メインブラシの左下にあるのがサイドブラシで壁際のゴミを捉えます。
▲Botvac D7 Connectedには「家の掃除LED」、「スポット掃除LED」、「Wi-Fi LED」、「バッテリーLED」と4つのLEDが搭載。より本体の状況がきめ細かく表示されるようになりました。
■効率的に掃除してくれるものの、苦手なゴミもあるみたい
さて実際にBotvac D7 Connectedを使ってみましたが、効率的な動きは確認できました。下のふたつの動画をご覧いただければ一目瞭然ですが、まず部屋の外周を掃除したあと、そのなかをくまなく往復していきます。またケーブルさえ避けておけば、立ち往生することはないですね。下記の動画でも立てかけたテーブルの脚と、椅子の脚でちょっと引っかかりましたが、バックして復帰しました。なお今回ゴミの代わりに毛糸と折り紙を細かく切って床に撒いてみたのですが、折り紙は結構床に残ってしまいました。感覚的には1/4ぐらい吸い取れなかったようです。フローリングに薄い紙というのは条件的に厳しいんですね。絨毯の上の折り紙であれば、また結果は違ったと思います。
▲今回毛糸と折り紙を床に撒いてみましたが......。
▲折り紙は結構残ってしまいました。フローリングの上の薄い紙は苦手なようです。
▲でも、ほとんどのゴミは吸い取れています。
▲わずかに残ったゴミは、ゴミ取りローラーなどで手早く集めましょう。
■D型シェイプで手頃な価格のロボット掃除機
ルンバ S9+は18万6780円、Botvac D7 Connectedは9万9000円と実売価格には大きな差があります。とは言っても、ルンバ S9+にはダスト容器30杯分のゴミを収納する自動ゴミ収集機が付属していますし、厳密に比較するとゴミの吸引力にも両者に差がある可能性はあります。ただ、今回実際にBotvac D7 Connectedを試したかぎりでは、少なくともフローリングの上のリアルなゴミであれば、本製品の吸引力も十分満足いくレベルです。D型シェイプで手頃な価格のロボット掃除機がほしいのであれば、Botvac D7 Connectedは魅力的な選択肢と言えます。
▲Googleアシスタントを使えば音声で掃除を実行可能。Amazon Alexaは残念ながら英語圏のみの対応。日本語への対応が待たれます。