米政府、北朝鮮が盗んだ暗号通貨の資金洗浄を支援した中国人2人を起訴

iTunesギフトカードもマネロンに利用

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年03月3日, 午後 04:00 in Internet
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whyframestudio via Getty Images

米司法省が、北朝鮮のハッカー団Lazarus Groupが不正に取得した1億ドルを超える額の暗号通貨の洗浄に加担したとして、2人の中国人、Tian YinyinとLi Jiadongを起訴しました。

2人は2017年12月から2019年4月にかけ、ビットコインとAppStore & iTunesギフトカードなどを交換するなど多様な手段でマネーロンダリングに協力、金融犯罪捜査網(FinCEN)に無登録で資金移動を行っていたとされます。米国では1日1件以上、1000ドル/人以上の送金ビジネスを行う場合はFinCENに登録し認可を得なければなりません。司法省によると、2人はLazarus Groupに対し財政的、物質的あるいは技術的なサポートを提供していたとされます。特に2018年4月に発生した、2億5000万ドル相当の暗号通貨が取引所から盗み出された大規模なハッキングに2人が関与しており、法執行機関の追跡をかわすために自動化したシステムによって数百もの暗号通貨取引所を経由させて資金洗浄を支援したとのこと。北朝鮮のグループは2人に偽造IDを渡して暗号通貨取引所の顧客管理DBから身柄が知れるのを回避させたとされます。また、洗浄された資金の一部が、北朝鮮がハッキングキャンペーンで使用するために用意したインフラに対する支払いに使用されました。

2人の起訴については米国財務省もリリースを発行しています。財務省は、2018年4月の取引所へのハッキングで盗み出された2億5000万ドル相当の暗号通貨から約9100万ドルぶんと、別の取引所から盗まれた950万ドル分を北朝鮮の管理するアカウントから2人が受け取り資金洗浄を行ったとしています。2億5000万ドルという額は、その年に北朝鮮が行った暗号通貨強盗のおよそ半分を占めると述べています。

Wall Street Journalは、米当局が長期に渡り2人をマークしていたと報じています。そして、今回の起訴は米国政府が北朝鮮のサイバー犯罪を支援する中国人を起訴する初めてのケースだと報じました。

米国はワシントンの米国地方検事局を通じて2人の起訴に加え、113の口座に分散保管されている暗号資産を差し押さえるための民事訴訟も起こしています。
 
 

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