ピニンファリーナが電動ハイパーカー「バッティスタ」の特別仕様車を発表。限定5台で価格は3億円以上

創業90周年記念モデル

Hirokazu Kusakabe
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2020年03月4日, 午前 09:00 in transportation
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Pininfarina Battista Anniversarioイタリアの有名デザイン・ハウスから誕生した自動車会社、アウトモビリ・ピニンファリーナが1900馬力の電動ハイパーカー「バッティスタ」を公開したのは、2019年3月のジュネーブ・モーターショーでした。あれからちょうど1年った今、(ジュネーブ・モーターショーは開催中止になったけれど)エアロダイナミクスを強化した特別仕様車が発表されました。150台の限定生産が予定されているバッティスタは、200万ユーロ(約2億4000万円)という価格が付けられていましたが、「バッティスタ・アニヴェルサリオ(Battista Anniversario)」と呼ばれるこの特別仕様車の生産台数はわずか5台のみ。価格は260万ユーロ(約3億1200万円)からとされています。

Pininfarina Battista Anniversario

ちなみにバッティスタという車名は、ピニンファリーナの創業者であるバッティスタ・ファリーナの名前にちなみます。そしてアニヴェルサリオ(Anniversario)とは、イタリア語で「記念」という意味。1930年にバッティスタが、自分のニックネームを社名にしたカロッツェリア・ピニンファリーナを創業してから、今年で90周年を迎えるという意味が、この特別仕様車には込められています。

フェラーリをはじめとする数々の美しい名車を生み出した同社の成功を受け、バッティスタは後に自分の姓をピニンファリーナと正式に名乗るようになります(だからピニンファリーナのエンブレムは、「P」ではなくファリーナ家の「F」という文字なのです)。

Pininfarina Battista Anniversario

バッティスタ・アニヴェルサリオ最大の特徴は、ボディに専用デザインのリア・ウイングや、エアロ・フィンが追加されていること。新たに走行テストと風洞テストを経て開発された「フュリオサ(furiosa)」パッケージという空力パーツ類も、標準で装備されます。ちなみにfuriosaとは、イタリア語で「凶暴な」という意味。

Pininfarina Battista Anniversario

カーボンファイバー製のフロント・スプリッター、サイド・ブレード、リア・ディフューザーで構成されるこの空力パッケージは、標準モデルのバッティスタにもオプションで装着可能ですが、アニヴェルサリオでは、それらのパーツがクリア仕上げと半透明のブルーを組み合わせたカーボンの2トーンになります。

その仕上げには、手作業で何層も塗装を重ねる作業が必要となり、イタリアの工房で職人たちが数週間をかけて製作するそうです。さらに、これらのパーツに入れられた白いピンストライプは、組み上がったボディを分解してから、各色のパーツごとに直接ハンド・ペイントで描き込むという手間が掛かっています。

Pininfarina Battista Anniversario

センターロック式の鍛造アルミホイールも、アニヴェルサリオだけの専用装備です。リアのホイールは標準の20インチから21インチへ大径化されています。この新デザインのホイールによって、ばね下重量は10kg近く軽減したとのこと。ハンドリング性能がさらに磨き上げられているはずです。

Pininfarina Battista Anniversario

黒いレザーとアルカンターラを組み合わせたインテリアでは、2脚のシートの間に90周年を記念するロゴが刻まれたプレートが取り付けられています。

Pininfarina Battista Anniversario

機械部分は標準モデルと変わりません。各車輪を個別に駆動する4基の電動モーターが、合計で最高出力1900psと最大トルク2300Nmを発揮。0-100km/hまで2秒以下、300km/hまで12秒以下で加速でき、最高速度は350km/hに達します。

T字型カーボンファイバー製フレームの低い位置に積まれたバッテリーパックは120kWhと、市販EVとしてはかなりの大容量ですが、これで4つのモーターを回転させなければならないためか、1度の充電で走行可能な距離は500km程度に留まるようです。

ちなみにテスラが発売を予定している新型「ロードスター」なら、加速性能はバッティスタと同等で、航続距離は1000kmと発表されています。しかも2シーターのバッティスタより2人多く乗れ、価格はほぼ10分の1です。

Pininfarina Battista Anniversario

特別仕様車といえば、普通は発売後しばらく経ってから販売のテコ入れとして投入されるものですが、実はバッティスタはまだ標準モデルも納車が始まっていません。現在も元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドによって開発テストが続けられており、2020年末までに最初のオーナーの元に届けられる予定です。2019年12月には東京でも発表会が開催されたので、150台のうち何台かは日本の路上で見られるかもしれません。


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    Image Credit: Pininfarina Automobilli
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