ゲイツ財団、シアトル市で家庭用新型コロナ検査キット配布へ。1日数千件の検査態勢目指す

シアトルは米国で最も多く感染者が出ています。

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年03月9日, 午後 05:00 in Medicine
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koto_feja via Getty Images

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が支援する団体が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が増えているシアトル市で、数週以内(今週中の報道あり)に家庭用検査キットを配布する計画を明らかにしました。

この取り組みが開始されると、検査を受けたい人はまずオンラインのアンケートに答え、そこで感染の疑いが強まれば数時間で送り届けられるキットを使って鼻腔内サンプルを採取、検査機関に提出できます。検査の結果は1~2日ほどで確認できるとのこと。人々が家庭で検査サンプルを採取し提出できるようになれば、それだけで医療機関の負担減と感染拡大の機会を減らすことができ、1日の検査数増加も見込めます。検査態勢は当初は1日400件程度とするものの、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の新型コロナウイルス対策チームリーダーScott Dowell氏は最終的に数千件/日にまで体制を強化したいと目標を述べました。

記事執筆時点では検査態勢はまだ準備中ですが、財団は可能な限り速やかにこれを整える意向。また検査結果は地元保健当局に共有され、感染者はオンラインフォームから地震の行動履歴や連絡先などの必要な情報を提出できます。

この検査キットはもともとはワシントン大学がインフルエンザなどの感染症を追跡・調査研究するためのしくみを利用しています。ビル&メリンダ・ゲイツ財団はこのワシントン大学の研究に2000万ドルを投じてきており、シアトルの新型コロナウイルス対策にも500万ドルを提供すると発表しています。

シアトルのあるワシントン州では、新型コロナウイルス感染症によって16人の死者が出ており、米国で最も感染例が多い場所となっています。

シアトルでは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団以外にもたとえばUW Medicineノースウェスト・ホスピタル & メディカル・センターが、駐車場を利用したドライブスルー式の感染検査方法を準備しています。この方法なら、検査希望者はクルマから降りることなく鼻腔内サンプルを提出でき、やはり1~2日以内で検査結果を受け取れるとのこと。また医療機関側としても、常に換気される屋外での作業となるため感染リスクを低下させられるとしています。

日本国内ではこれまで、新型コロナウイルス感染を判定するPCR検査を受けるには発熱と、入院が必要なほどの肺炎症状がなければ医師の判断対象にすらならないとされていましたが、これが3月6日より保険適用対象になりました。したがって今後はシアトルほどではないにせよ、新型コロナウイルス感染を疑う症状が出た場合の検査がより迅速に受けられるようになるはずです。記事執筆時点で、国内の死者の数は7人、感染者数は485人(クルーズ船など除外)とされています。
 
 

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