ゲーム見本市「E3 2020」、新型コロナ懸念のため中止。MSは「Xboxデジタルイベント」予告

巨大イベントの衰退が加速しそう

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年03月12日, 午後 12:15 in gaming
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E3
毎年6月に開催されている世界最大のゲーム見本市E3(Electronic Entertainment Expo)の運営組織ESAは、今年の「E3 2020」を中止すると発表しました。その理由は「COVID-19ウイルスに対する懸念の高まり」と述べられています。
ESAは公式サイトにて「業界のすべての人々(ファン、従業員、出展者、長年のE3パートナー)の健康と安全に関して会員企業と慎重に協議した結果」として、6月9~11日に予定されていた米ロサンゼルスでのE3 2020を中止するという難しい決定を下したと説明。ファンとサポーターのためにイベントが開催できないことに失望しているとしつつ、「現在の情報に基づいた正しい判断」だと強調しています。

さらに「2020年6月に業界の発表やニュースを紹介するために、オンライン体験を提供するためのメンバーと手段を模索しています」としながらも、こちらの詳細に関する発表はありません。

この発表を受けて、マイクロソフトのゲーム部門責任者フィル・スペンサーは「Xboxデジタルイベント」を開催するとツイート。今後数週間のうちにタイミングやさらなる詳細を知らせると述べています。
さらに海外ゲームメディアPolygonはMSのほか、いくつかの主要な企業がデジタルイベントを計画中だと報告しています。Ubisoftは「デジタルエクスペリエンスのその他のオプションを模索している」とコメントし、EAは(E3の中止により)独自イベント「EA PLAY 2020」の計画をどのように変更するか検討しているとのことです。

今回は1995年にE3が始まってから初の中止となりますが、一方で近年の同イベントは大手ゲーム企業の不参加や存在感の低下が目立っていました。2016年には世界的パブリッシャーのエレクトロニック・アーツが撤退して上述の「EA Play」を開催するようになり、任天堂はブースを設けてはいるものの基調講演イベントをせず、ソニーは2018年から2年連続で出展を取りやめています

近年では会場の設営に高いコストがかかりながら一部メディアや来場者の外には伝わりにくい巨大イベントから、より低コストで広い範囲に伝わりやすいインターネット経由の情報発信に比重が移りつつつあります。今回のE3 2020中止は、結果的にそうした流れをいっそう加速させるのかもしれません。

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