ring
Nintendo

新型コロナウイルス感染拡大が収束する気配を見せないなか、最も影響を受けている1つが濃厚接触を危惧されるスポーツジムです。

そんななか、自宅待機でもエクササイズができるNintendo Switch専用ゲーム『リングフィットアドベンチャー』が日本のみならず米国や中国でも需要が高まって品薄となり、ゲームショップからも在庫が消えて高値が付いていると報じられています。テックメディアWiredが紹介しているブライアン・マクファーランド氏は、米アリゾナ州メサに住む33歳の男性です。彼が『リングフィットアドベンチャー』を買おうとし始めた3週間前には米国でウイルスは緊急事態になっていませんでしたが、最寄りで在庫のあるショップは東に車で15時間のダラスしかなく、そこも直ぐに売り切れ。

その後もオンラインで検索したものの最大で220ドルものプレミアム価格が付けられており(定価は80ドル)、結局100ドルで買えるまでに2週間かかったと語られています。

2019年10月に発売された『リングフィットアドベンチャー』はバネの利いたリングと太ももに巻くバンドが同梱されており、それらにSwitchのJoy-Conをはめ込み、モーションセンサーで運動を検知してゲームに反映するというものです。

メインとなる「アドベンチャー」編はRPG仕立てとなっており、腕と足、お腹とヨガという4つのカテゴリーに分類された様々なフィットネスにより攻撃や回復を行います。たとえばリングを腰の周りで左右に振って複数に攻撃、頭の上でリングを押し込んだり、片足立ちの立木のポーズでボスに大ダメージを与えるという具合です。

何をしてもパートナーのリングくんが褒めてくれるためモチベーションが維持しやすく、今どきのRPGにならってスキルツリーを開放していく要素もあります。筆者もプレイ80日ほどでほぼすべてのスキルを取りました(レベル220)。

さて米国での状況はといえば、eBayでの平均価格は130ドルまで高騰しているとのこと。ゲーム小売大手チェーンGameStopでも、ロサンゼルスやシカゴなど大都市から100マイル圏内の店では在庫がないと伝えられています。

これは単に、売れ行き好調というだけではありません。任天堂は2月初め、新型コロナウイルス感染症により中国で生産しているNintendo Switch本体や周辺機器、および『リングフィットアドベンチャー』の出荷が遅延する見込みだと発表しています

そして新型コロナウイルスの渦中にある中国では、品不足はさらに深刻とのことです。ゲーム市場調査会社Niko Partnersのアナリストは、『リングフィットアドベンチャー』は現地で正式発売されていないものの、感染拡大が始まってから需要が急増したと述べています。

どうやって入手しているかと言えば、転売業者が日本やアジア、オーストラリア等から大量に購入し、タオバオなどの通販サイトで売りさばいているとのことです。過去1ヶ月に1000以上の品を販売した個人ショップもあり、販売価格も1月初旬の115ドルから287ドルに跳ね上がっていると伝えられています。

新型コロナウイルスの影響はゲーム業界にも着実に及んでおり、特にハードウェアの分野で浸透しつつあります。先日もコナミデジタルエンタテインメントが、19日発売予定のPCエンジン miniなどの生産および出荷が影響を受けるとアナウンスしたばかりです。

スポーツジムに行けない人達から『リングフィットアドベンチャー』の需要が高まっている事情は、日本でも同じはず。トイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占めが物議を醸していましたが、健康に直結する『リングフィットアドベンチャー』の転売も取り締まりが求められそうです。