SoftbankG

ソフトバンクグループが、5000億円を上限とする自社株買いを行う方針を発表しました。取得する株式は1億4500万株を上限とし、全体の7%に相当します。ソフトバンクは株式を取得後消却することで株主還元を充実させるとしています。ソフトバンクは1年程前にも5000億円の自社株買いを発表しており、その後株価は上昇していました。しかしソフトバンクが投資していたレンタルオフィス事業などを行う米WeWorkの巨額の損失発覚でIPO(新規株式公開)を中止したことなどがあり、再び株価が低迷。持ち直してきたところでこんどは新型コロナウイルスの問題で世界の株式市場が値を下げる格好になっています。

ソフトバンクは今回の自社株買いは株価があるべき株主価値との乖離が理由だとしており、市場のボラリティーの高まりを受けて株主還元策とすると述べました。ただその背景には、2月に判明したアクティビスト投資家ポール・シンガー氏率いるElliott Managementによるソフトバンク株取得が絡んでいるのかもしれません。Elliotは25億ドルの投資でソフトバンクの株式を取得しており、市場がソフトバンクの資産ポートフォリオを実際頼過小に評価していると主張、"物言う株主"としてソフトバンクに2兆円規模の自社株買いを提案しています。

TechCrunchは全体の22%の株を保有する孫社長の前にElliotの影響力は限定的と解説していましたが、孫社長は提案に対して基本的には自身も同じ考えであるとしました。その後2月下旬にはソフトバンク5000億円の借り入れを行ったことが明らかになっています。

なお、ソフトバンクは自社株買いを表明したものの、その取得期間は3月16日から2021年3月15日までの1年間を当てています。表明後の今日3月13日の株価は、新型コロナウイルスの猛威で世界株安連鎖の煽りを受け、さらに値を下げてしまっています。

ちなみに、孫正義社長は先日100万人に無償で新型コロナウイルス感染を調べる簡易PCR検査キットを配布するとツイートするもSNS界隈の若干ヒステリックな批判と少々の称賛入り交じった反応を受けて撤回、12日夜にマスク100万枚を介護施設および開業医に配布すると改めてツイートしています