フォードが車道外側線のない田舎道でも機能する道路逸脱抑止機能を発表

コースアウトしそうになるとステアリングを自動制御

Hirokazu Kusakabe
Hirokazu Kusakabe
2020年03月13日, 午後 06:30 in transportation
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Ford Road Edge Detection欧州フォードが、路端に線が引かれていない田舎道でも効果を発揮する、新しい道路逸脱防止機能を発表しました。最近のクルマに搭載されている先進安全機能の1つに、車線逸脱抑制装置というものがあります。これは走行中にクルマが車線からはみ出しそうになると、音やランプでドライバーに警告したり、あるいはさらに高度なシステムになると、ステアリングを自動的に制御して、車両を車線内に戻そうとします。

これによって、ドライバーが運転中によそ見してクルマが車線をはみ出し、ガードレールに接触したり、対向車と衝突するような事故を、未然に防ぐことができるというわけです。

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とはいえ、その多くはクルマに搭載されたカメラが、道路の中央や端に引かれているラインを検知し、これを基に車線を認識するという仕組みであり、単に舗装されているだけで線が描かれていない道路では機能しません。また、雪や落ち葉などで線が隠れていたり、消えかかっている道路でも作動しない場合があります。

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しかし、EUの調べによると、2018年に欧州の道路で発生した事故の54%が "rural roads" で起きているとのこと。つまり、半数以上の事故は、市街地や高速道路ではなく、路面に線の引かれていないような田舎道で起こっているわけです。

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そこで欧州フォードは、道路の舗装面と、その外側の土や草が茂る領域との境界を認識する、新たな技術を開発しました。

この「ロード・エッジ・ディテクション(路肩検知)」と呼ばれるシステムは、クルマのリアビューミラーの下に搭載されたカメラが、走行している車両の前方50mと、側方7mをスキャンし、独自のアルゴリズムによって道路の路肩部分を検知。クルマがこの部分に近づきすぎると、まずはハンドルを振動させてドライバーに注意を促し、それでも道路から外れる危険を予期した場合は、穏やかにステアリングを制御して、コースアウトを防ぎます。

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このシステムは路端に白線(車道外側線といいます)が引かれている道路でも、前述のように雨や雪、落ち葉などによって線が見えにくい状況で効果を発揮すると、フォードは言います。また、夜間もヘッドライトの明かりがあれば「事実上、日中と同様に機能する」そうです。

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このロード・エッジ・ディテクションはまず、欧州で販売されているフォードの「エクスプローラー」「フォーカス」「クーガ」「プーマ」に搭載され、今後は運転支援機能の一部として採用を拡大していくとのこと。

日本でも、特に地方では幹線道路を外れると、舗装されているだけで白線が引かれていない道路は多々あります。普段わき見運転などしないドライバーでも、こういう道を初めて走るような場合には、少なからず緊張を強いられるもの。注意力散漫なドライバーと同乗者を事故から救うのみならず、多数のドライバーの疲労を軽減するため、フォード車以外にも広く普及してほしい機能です。


 
 

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