MoogとKorg、シンセアプリ無料化で新型コロナの閉塞感打破に貢献。「Minimoog」と「iKaossilator」

YouTubeばかり見ている子どもに与えるのもいいかも

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年03月15日, 午後 05:30 in AV
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Moog

シンセサイザーメーカーのMoog(モーグ)が、2018年に発売したiOSアプリ「Minimoog Model D Synthesizer」を無料化しました。実物を考えると非常に安価にもかかわらず、2000円弱という壁を前にこれまで足踏みをしていた方には、iPhoneやiPadのなかにアナログシンセの名機を導入するチャンス到来、またこれから音楽を始めたい人も最初の一歩に良いかもしれません。Minimoogはそれまでとにかく大きく持ち運びしにくかったアナログシンセとは対照的に、セッションミュージシャンがスタジオにさっと持ち込んで設置し、仕事が終わればしまって持ち帰ることを想定して設計されたとされます。また鍵盤の左側にはピッチホイールを装備し、まるでギターやサックスのように発音中の音に変化をつけられるのも、演奏の幅や表現力を大きく拡げるのに貢献しました。

また音作りより演奏するために発音回路を最初からいくつかプリセット状態で用意したことも、ライブ演奏を主な活動とするミュージシャンに重宝され、後のアナログシンセサイザーのお手本にもなりました。

その結果Minimoogは1970年代から1990年代にかけて、プログレッシブロックバンドELPのキース・エマーソン、ブラックミュージック方面ではスティービー・ワンダー、ジャズ界隈ではハービー・ハンコックやディック・ハイマンetc...、さらにDr.ドレーやトレント・レズナーにいたるまで数多くのミュージシャンがMinimoogをスタジオやステージで使用しています。

「Minimoog Model D Synthesizer」はそのMinimoogを薄っぺらいiPad(iPhoneでも使えます)のなかに再現したアプリ。しかもただ再現しただけでなく、単音発声だったオリジナルを4音ポリフォニックに拡張しているため、キーボードはキーを押せば押しただけ音が出ると思っている初心者がハニワ顔になることもありません。またMinimoogを使用した有名アーティストの雰囲気を持つ音色を再現したプリセットが収録されており、アプリ内課金で追加も可能。他にもいろいろと便利な機能が追加されているので、それらは入手してお楽しみいただきたいところです。

無料期間についてのアナウンスはありませんが、新型コロナウイルスの感染拡大で家に閉じこもらざるを得ない人たちへのサービスだと考えれば、今のうちに入手しておくのが正解と言えそうです。

一方、現在そのMoogブランドの楽器を取り扱っている電子楽器のKorgも、ループミュージックを制作できるガジェット「Kaossilator」をアプリで再現した「iKaossilator for iOS」を無料化しています。こちらは画面上のパッド部分をタッチしてリズムパターンなどを入力していくことで、音楽の知識などなくとも感覚的に音楽が作れてしまう代物。ビジュアル的にも美しく、作曲の楽しさを体感できることで、Korgいわく教育的との評価を受け世界中で人気とのこと。

Korgは「世界中で学校、職場、イベントなどが休止、自粛が要請されている状況下で多数の人々が自宅での活動を余儀なくされています。何か音楽的な方法で人々の心に楽しみを与えることができないかと考え」てアプリの無料化を決めたとしています。

無料の期間は iKaossilator for iOS が3月31日まで、なおこのアプリのAndroid版「Kaossilator for Android」も無料化されていますが、こちらは一足早く3月20日までとなっています。Androidデバイスをお使いの方はお早めに。

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