F1ドライバー参戦のeSportsレース開催、ファンも流入して配信視聴数うなぎ登り。F1開幕戦中止で

なぜかレアル・マドリードのキーパーも

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年03月17日, 午前 06:50 in Gaming
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Torque Esports

先週末、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でモータースポーツの最高峰F1の2020年開幕戦オーストラリアGPや米国の人気シリーズインディカーの開幕戦が中止になりました。いずれも走行セッション開始直前での中止の事態となったため、会場に集まった観客たちは非常に落胆した一方で、選手たちは突然仕事がお休みになってしまいました。

そこで企画されたのが2つのレース。いずれもレースシミュレーター/ゲームを使用したバーチャルな大会ですが、そこにレースがお休みになった(またはもともとお休みだった)プロのレーサーたちが集結、eSports選手らとの間で滅多に見られない豪華なバトルが展開されました。2つのバーチャルレースはいずれも開催発表から2日未満という短時間ながら、多数のプロレーサーとeSportsレーサー両方の参加を得ることに成功しました。
まずひとつめはTorque Esportsが開催した「The Race All-Star Esports Battle」。F1のレッドブル・ホンダチームに所属するマックス・フェルスタッペン選手をはじめ、2019年インディ500レース王者シモン・パジェノー選手、フェリックス・ローゼンクヴィスト選手およびコルトン・ハータ選手、さらに元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤ選手は息子のセバスチャンと親子で参戦するなど、モータースポーツファンなら驚くほどの豪華メンバーが集結。

Veloce Esportsが主催した「Not the AUS GP」のほうは、F1マクラーレンチームからランド・ノリス選手、元F1ドライバーのエステバン・グティエレス選手、フォーミュラEに参戦中のストフェル・バンドーン選手、全日本F3チャンピオンのサッシャ・フェネストラズ選手といった、やはり豪華な現役プロドライバーが参加。どういうわけか、レアル・マドリードでゴールキーパーを張るティボ・クルトゥワ選手もステアリングを握りました。
いずれのバーチャルレースも、eSports界トップクラスのシムレーサーがリアルレーサーを迎え撃つ構図となりました。

特に注目されたのは普段からiRacingなどレースシミュレーターを使ったオンラインレースに参加するフェルスタッペン選手やノリス選手がトップeSports選手とどのようなレースをするのかというところ。結果だけを見れば両選手ともeSports選手に勝つことはならなかったものの、レース展開で一時後方に沈んだ後でも非常に高いペースを保って順位を回復してくるところはさすがプロ中のプロと言えるものでした。
また特筆すべきは、このeSportsのライブ配信を視聴した人の数が非常に多かったこと。eSportsの配信分析を行うStream Hatchetによれば、「The Race All-Star Esports Battle」はその日行われたあらゆるeSportsイベントのライブ配信よりも90%も多い視聴者数をたたき出したとのこと。これはたとえば英国のスカイTVでF1レースを観戦する人数よりも多かったとのことです。

「Not the AUS GP」のほうも、ライブ配信の成績が非常に良かったことを報告、ライブでの視聴者数が17万人、総視聴者数が200万人を超え、ドイツと英国ではTwitterのトレンド1位および3位にランクするなど注目を集めたとしています。

いずれの配信でも好成績が出た理由としては、F1とインディカーという2つの世界的フォーミュラカーレースの最も注目される開幕戦が中止になりそれを楽しみにしていた熱心なファンが配信に流入したことが考えられます。実際、YouTubeで行われた配信のコメントには「初めてeSportsを見たが非常に面白かった」とのコメントも少なからず見られ、eSportsの新たなファン獲得といった効果も出てきそうです。

中国武漢から世界中に広がった新型コロナウイルス感染症はあらゆるスポーツイベントを中止に追い込んでいます。しかしそれを非公式に代替する試みとして、非常に短い準備時間ながら行われたeSportsが成功を納めたのは画期的な出来事と言えるかもしれません。

ちなみに、ランド・ノリス選手は自身のYouTubeおよびTwitchアカウントでも今回のバーチャルレースを配信しており、他の親しい参加者らとボイスチャットをしつつ楽しむ様子を見ることができました。新世代のリアルレーサーはサーキットでもバーチャルでもレースを心底楽しんでいるようです。

 
 

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