そろそろ2020年も終盤戦。今年もたくさんのガジェットが発表され、弊誌にてレビュー記事が掲載されました。そんな記事のなかでも、著者や編集部がイチオシと考える製品をピックアップしてもう一度お届け致します。

これは2020年3月18日に掲載された記事の再掲載です。記事中に登場する価格や機能、画像などは当時のもので、現在は異なる可能性があります。

Ryzen 9

約2年前、ワンルームのアパートを借りて事務所として利用開始するにあたり、自作マシンを新調した話を掲載しました。そのときは、6コア/12スレッドのCore i7-8700K(3.7GHz/最大4.7GHz)プロセッサーでマシンを組んだのですが、昨年のAMDの逆襲によるRyzenブームに触れ、筆者も乗っかりたいなぁと常々思っていました。

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昨年11月に、当初より2ヵ月以上遅れて「Ryzen 9 3950X」が出荷。筆者はゲームというより写真現像のためにマシンパワーが必要で、やはり16コア/32スレッドは非常に魅力的に感じられました。年末は品薄状態で簡単には手に入らなかったのですが、年明けの1月にぽちぽちと在庫が出てきたので、ポチりました。約10万円。決して安いものではないですが、より快適なマシン環境を夢見て、勢いで買ってしまったというのが正直なところです。

Ryzen 9

Ryzen 9

▲Ryzen 9 3950Xは16コア/32スレッドってことで、マルチコア対応アプリの利用時に威力を発揮。箱は無駄に大きい。

CPUを買ってしまったら、もうあとへは引けません。新規マシンを組むべくパーツ選びを始めました。実はすでに仕事で使うからという名目で、メモリーと電源だけは購入していたのですが、それでもこのあと、マザーボードにグラボ、OS、ケース、CPUクーラー(簡易水冷)、ストレージとかなりの出費が必要です。Amazonを中心に物色し、お値段とにらめっこしつつ、決めた構成は以下になります。

CPU

AMD Ryzen 9 3950X

9万8780円

OS

Windows 10 Professional 64bit 正規版(DSP)

2万900円

CPUクーラー

CASTLE DP-GS-H12L-CSL280RGB

1万1920円

マザーボード

MSI MPG X570 GAMING PRO CARBON WI-FI

2万3360円

メモリー

Patriot Viper PCS432G300C6K 16GB×2

1万8300円

グラボ

玄人志向 GG-RTX2070SP-E8GB/DF

5万6560円

ストレージ

シーゲイト FireCuda 520 SSD 1TB

2万5283円

シーゲイト BarraCuda 6TB

1万2690円

電源

サーマルテイク Toughpower Grand RGB 850W Platinum

1万5135円

ケース

IN WIN IW-CF06B 303C

1万6730円

合計

29万9658円

Windows 10

▲Windows 10は、CPUと同時購入でDSP版に。仕事上、一応Proにしてます。

Ryzen 9

▲CPUクーラーは簡易水冷。280mm以上推奨ということで、安かった「CASTLE DP-GS-H12L-CSL280RGB」に。

MSI

▲マザーボードは、「MSI MPG X570 GAMING PRO CARBON WI-FI」を選択。Wi-Fi 6対応が欲しかった。

viper

▲メモリーはRyzenに合わせて買っていないため、PC-3000と中途ハンバなものに。PC-3200にしておけばよかった。

rtx2070super

▲グラボは、玄人志向の「GG-RTX2070SP-E8GB/DF」。「Radeon RX 5700 XT」は、PCIe 4.0対応だけど、現状は3.0と性能が変わらないので、GeForce RTX 2070 SUPERに。

firecuda 520

▲ストレージは、PCIe 4.0対応のシーゲイト「FireCuda 520 SSD」。あと余っていたHDD「BarraCuda 6TB」も入れた。

thermaltake

▲電源はサーマルテイク「Toughpower Grand RGB 850W Platinum」。極力電源効率の良いものを選択。

inwin

▲ケースはIN WINの「IW-CF06B 303C」を購入したけど、これは今使っている構成を移築して自宅で使用するため(写真は移築済み)。「805 Type-C版」のほうが好きなデザイン。IN WINはデザインもいいし、適度なサイズなので扱いやすくてオススメ。

nanogrease

▲ちなみに、今回CPUのグリスは「ナノダイヤモンドグリス」というのを購入して使ってみました。

うわぁ。合計すると30万円近くかかっている! これってBTOで買ったほうが安くない? ということが頭をよぎりましたが、あえて目をつぶりました。しかし、このときはこのあと不幸に襲われるとは知る由もありませんでした......。

ものは全て揃ったものの、なかなか組む時間がなかったのですが、1月下旬に作業をして組み上げました。ケースは、前回組んだIN WINの805 Type-C版のほうが、デザインが好きなため、今回新しく買ったIN WIN IW-CF06B 303Cへまず移築してから、Ryzenマシンを組んでいます。

MSI

▲こんな感じで、前回購入したケースにスッキリと収まってます。簡易水冷の冷却ファン、本当は逆向きにつけたいのですが、ネジがつかないためこのスタイルに。

長年自作マシンを組んで利用してきましたが、AMDのCPUで組むのは今回が初めてです。とはいえ、インテルのCPUと特に大きな違いもなく、特に迷うことなく組み上げられました。

起動してOSもインストールしてなんの問題もなく完成!と思ったの束の間、「Cinebench R20」を実行してみたら、途中で落ちるんです。え、と思い「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を実行してみたのですが......やはり落ちる!

ちゃんと冷却できていないのかと確認してみても、それほど温度も高くなく、熱暴走というわけでもなさそう。Windows自体は動いているし原因は? とブラウザーでネットを調べていると表示しているタブが落ちる!こんな現象これまで見たこともなく、原因を特定するために、手持ちのパーツと交換してみたりしました。

一番考えられるのがメモリーでしょう。特にオーバークロックとかはせずに使っていたのですが、メモリーをほかのものに変えても動作は変わらず。グラボを変えても同じ。こうなるとマザーボードが怪しいと考え、ショップ(ただしAmazonで販売)に頼んで交換してもらいました。

ところが、交換しても何も変わらず。もしかしたら、マザーボードの相性が悪いのかなどと考え、ASRock X570 Taichiを別途購入。以前、そういう経験をしたことがあり、そのときは別のメーカーのものにしたら問題なく動いたのですが、今回の場合はまったく症状は変わらず。

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asrock

▲前回組んだマシンもASRockのTaichiだったので、「ASRock X570 Taichi」を購入。ヨドバシポイントを2万投入して1万5000円ぐらいで購入。散財だ。

無駄にマザーボードを買ってしまい、頭がクラクラきてしまいましたが、ということはあと考えられるのはCPUが原因? CPUはAmazonではなくパソコン工房で購入したのですが、お店で相談したところ、調査に出してみたらとのこと。

ということで、パソコン工房にCPUを送って同じ症状がでるか調査してもらいました。結果、同様の症状が出たということでCPUの初期不良が確定......。CPUの初期不良なんてほとんど聞いたことはなかったのですが、送られてきた新品のCPUを取り付けてみたら、なんの問題もなく動作。これまでの苦労はいったいなんだったんだと拍子抜けしました。

Asrock

▲マザーボードは2つもいらないため、使ったのは「ASRock X570 Taichi」。「MSI MPG X570 GAMING PRO CARBON WI-FI」は、パソコン工房で売っちゃいました。

今回の件で得られた教訓としては「パーツ類は極力パソコンショップでまとめて買おう」ということ。パソコン工房のように購入したパーツを送ってみて、同様の不具合がでるのかチェックしてもらえるというのは、自分で苦労して原因を探らなくても、特定してもらえる可能性が高く、初期不良で交換もしてくれるので無駄にお金を使わなくて済みます。今回も、マザーボードとメモリーも同じショップで買っていたら、全部送ってみて、もっと早くCPUが原因だとわかったかもしれません。

前回自作したときも失敗した話で、今回はトラブルな話と筆者の場合は一筋縄ではいかないようです。

1月に入ってからパーツを集めだし、Ryzenマシンが本格稼働できたのは2月の中旬のこと。パーツ購入からかなりの時間を費やしてしまいました。久々に自作マシンを組んでトラブったものの、組み上がったRyzenマシンは、以前のマシンに比べて爆速になったので、いまは大満足です。以下にベンチマークテストの結果を並べてみました。

Ryzen 9

▲「Ryzen Threadripper 3990X」の64コア/128スレッドを見てしまうと、そうでもない気がしてしまいますが、16コア32スレッドでも十分迫力あります。これが10万円以下で手に入るんだからありがたいことです。

ryzen 9

▲ストレージの速度を測る「CrystalDiskMark 7.0.0」で、PICe 4.0接続の「FireCuda 520 SSD」の結果。

Ryzen 9

▲CPUパワーを計測する「Cinebench R20」の結果。今まで使っていたマシンより数倍速くて感動します。

ryzen 9

▲「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果。グラボに左右されるのでこんなものかな。

Ryzen 9

▲定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」のTime Spyの結果。まさかの初期不良で苦労しましたが、組み上がったマシンの性能に関しては大満足です。

ぶっちゃけ今回の場合は無駄なマザーボード購入を抜きにしても、マウスコンピューターなどのBTOで購入すれば同額程度で買えたかもしれません。BTOで購入していれば、今回のような初期不良による苦労もせず即使えたのでしょう。でもケースをはじめLEDギラギラなこだわりのパーツで固められるのが自作マシンならではの魅力なんです。

Ryzen 9

▲LEDで光るのが好き。世の中的には、別に光らなくてもいいという人が多いようですが......。

inwin

▲IN WIN「805 Type-C」は、全面と左右側面が強化ガラスでスケスケ。このデザインが好き。ちょっと古いから、全面パネルのType-CがGen 2接続できないけれど。

ついついAmazonでパーツを買っちゃいますが、パソコンショップでも、それほど価格差もないし、購入後のサポートもあるし、わからないことも店員さんに聞けたりするので、次に自作マシンを組むときは、パソコンショップでまとめて購入しようと心に決めました。今度は、何も起きませんように。

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