NTTドコモは3月25日から、公衆無線LANサービス「d Wi-Fi」の提供を開始します。
dポイントクラブ会員であれば、契約している携帯キャリアに関係なく無料で利用できるサービスで、駅や空港、カフェ、コンビニ、ファーストフードなどで使えます。
「d Wi-Fi」の利用には、会員登録と申込みが必要で、認証方法はSIM認証やWeb認証の2種類。同時接続台数は5台(MACアドレス単位)です。SIM認証はドコモ回線契約の端末であれば、IDとパスワードの入力をすることなくWi-Fiに接続し、そのまま利用できます。
Web認証は、ドコモの回線契約がない人や他キャリアユーザーが対象。dアカウントとd Wi-Fiパスワードの入力による認証が必要です。
なお、法人名義でドコモ回線を契約しているドコモビジネスプレミアクラブ会員は、d Wi-Fiの対象外。法人向けのWi-Fiサービスについては現在検討中としています。
「d Wi-Fi」を提供する理由について、広報担当者は「東京オリンピックやパラリンピックを控え、訪日外国人なども増加しており、無料Wi-Fiのニーズが高まっている」とした上で、「もともと会員基盤を軸とした事業運営を推進しているので、今回のd Wi-Fiについても会員を対象としてサービスを提供する」とコメントしました。
また、「d Wi-Fi」の提供開始に伴い、2012年から展開し、有料プランも用意していた「docomo Wi-Fi」は2021年度中にサービスを終了します。
今後は、ドコモの回線契約がない人も、簡単に「d Wi-Fi」に接続できるようになるアプリを準備中。提供開始は2020年度第2四半期(7〜9月頃)を予定しています。この他にも、会員がd Wi-Fiの対象店舗に来店した際にクーポンを配信する仕組みを設けるなど、利便性の高いサービスを目指すとしています。