アップル幹部「iPadにトラックパッドを持ち込んだ理由」を語る

フェデリギさんの無観客デモ

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年03月20日, 午前 11:30 in apple
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アップルは新iPad Proやトラックパッド付きMagic Keyboard、それに新MacBook Airを発表しましたが、ここ数年の恒例だった3月の新製品イベントは開催されていません。おそらく新型コロナウイルス感染拡大に配慮して、今年は見送られたものと推測されます

そんななか、同社のソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏が、新iPad Pro+トラックパッドで利用できる様々な新機能の紹介や、なぜそれらを追加したかを語る短い動画が公開されています。フェデリギ氏は毎年のスペシャルイベントで壇上に立って、新機能をデモすることでおなじみです。今回はさすがに見られないかと危ぶまれましたが、大相撲やサッカーのように無観客デモが公開される運びとなりました。

さてフェデリギ氏が海外テックメディアThe Vergeにて公開した動画のなかで語る、アップルがiPadOSにトラックパッド機能を追加した理由は次の通りです。

私たちが‌iPadで目指した目標は、常にユーザーが望むものとなれるように、とても高性能で多用途なデバイスを作成することです。その汎用性は、タッチの力に基づいています。

しかし、もちろん「iPad」と対話するために、その他の多くの方法を提供していますし、文字をタイプしたいこともあります。タイピングに関しては、マジックキーボードに勝るものはありません。文字入力しているときこそ、トラックパッドの精度と人間工学が最も役立つでしょう。

iPadOSにマウスとトラックパッドのサポートを導入するにあたり、タッチファースト環境にカーソルをもたらす方法を深く検討しました。


そこで採用されたのが、丸いカーソルというわけです。フェデリギ氏はこれが指先を模しているため、iPadとタッチファースト環境に最も適していると述べています。カーソルは常時表示されず、トラックパッドまたはマウスに触れたときのみ現れます。

ホーム画面やアプリ内の様々な要素の上にカーソルを移動すると、タップで選択できるものであれば一瞬拡大されて強調表示されます。さらにフェデリギ氏によれば、トラックパッドはテキストを「驚くべきもの」にしているとのこと。実際にデモでは、カーソルはテキストの選択や書式設定の適用、テキストを範囲指定してのドラックアンドドロップを「非常に簡単」にこなしている様子が確認できます。

そしてトラックパッド操作のみで、あらゆるiPadOSのシステム機能にもアクセス可能とのこと。たとえばカーソルを画面の下部に移動するとアプリを格納するDockが表示され、画面の上隅に移動するとコントロールセンターが表示。さらにカーソルを画面の横にスライドするとSlide Over(マルチタスクの重ね合わせアプリ)がせり出し、すばやくマルチタスクが切り替えられるという具合です。

それに加えて、3本指のジェスチャもサポートされています。上にスワイプするとホーム画面にアクセスでき、スワイプしてから保持すればマルチタスク表示が利用でき、開いているアプリ上で左右にスワイプすれば他のアプリに切り替えられというぐあいです。細部には微妙な違いはあれども、やはり同社のmacOSの操作感覚に近いと思われます。

後日アップデートが予告されている仕事効率化アプリケーション「iWork」のうち表計算「Numbers」でもトラックパッドは実演されており、カーソルで正確に選択をしたり、ピンチジェスチャによりセルのサイズを変更できる快適さがアピールされています。

iPad Proはキーボードやマウス/トラックパッドの操作性でも、ますますMacに肉薄した感はありますが、同時に発表された新型MacBook Airとどのように棲み分けを図るのかも興味深いところです。

 
新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

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