なぜauはOPPO・Xiaomi・ZTE製スマホを投入? 5Gエリアの今後は──KDDI担当者に聞く

5Gは「お客様に届けてこそ価値が生まれる」

小口貴宏(Takahiro Koguchi)
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2020年03月24日, 午後 01:15 in Interview
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auの「5G」が3月26日、ついに始動します。発表された端末や料金の狙い、5Gエリアの今後について、auを展開するKDDIの担当者にお話を伺いました。

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▲auは「Galaxy S20 5G」「AQUOS R5G」を皮切りに、5Gスマートフォンを順次投入。「Xperia 1 II」のほか「OPPO Find X2」「Xiaomi Mi10 Lite」「ZTE a1」など中国メーカを大々的に採用

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▲5Gを活用した体験価値の創出「AUGMENTED EXPERIENCE」にも注力。様々なパートナーと組み5Gエンターテイメントを展開する

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▲夏に東京・銀座に5G活用の最新エンタメ体験施設「GINZA 456」を開設予定

engadget▲左からKDDIの長谷川渡氏(次世代ビジネス企画部 部長)、松田浩路氏(コンシューマ事業企画本部 副本部長 兼 コンシューママーケティング1部長)

中国メーカーは「規模のコスパ」に注目

──今回のラインナップには、OPPO・ZTE・Xiaomiと中国メーカーが勢揃いしていました。これまでに比べるとやや異例に感じますが、どのような背景があるのでしょうか。

5Gは実際にお客様にお届けしてこそ価値を生みます。今までは『5Gってなんとなく未来感があるよね』だったものが、いよいよお客様が手にとることによって、実感が湧いてくる。そのセンターとしてのスマホとして、従来からの大切なパートナーさんに加えて、新しいブランドやメーカーさんと手を組ませていただきました。

──中国メーカーの強みはどこにあるのでしょうか

スマートフォンがだんだん同質化するなかで、ガラケー時代のように我々だけのモデルを何十万台というわけにはいきません。中国メーカーはベースモデルがあり、部品の調達力があります。また、中国は5Gを相当積極的にやられていますし、スマホが年間に何億台も出てきます。そういった規模感のコストパフォーマンスに注目しました。

また、『ただ単に安い』というわけでなく、例えば「OPPO Find X2 Pro」はフラグシップセグメントにおいても価格競争力があります。

──とすると、中国メーカー製の端末は、お安くなるのでしょうか。高橋誠社長は発表会で、中国メーカーの端末を指して「非常に競争力のある価格」とおっしゃっていましたが、期待して大丈夫ですか?

価格は協議中ですが、ぜひご期待ください。(中国メーカーのスマホを発売する)7月というのは、上期と下期の境目なんですね。2020年を上期と下期で分けた、いろいろな業界のトレンドが下期に動きます。5Gも下期になってプレミアムから普及ゾーンまで集まってくる。その橋渡し的な価格帯を想定しています。

──「Galaxy S20 5G / S20+ 5G」の取り扱いも発表されていますが、超高性能な「Galaxy S20 Ultra」を扱う予定はあるのでしょうか?

現時点では未定です。ただ、1億画素や100倍ズームなど、カメラがすごいですよね。

5Gの料金「2年間は4Gと同じ」理由

──使い放題の「auデータMAX 5G」ですが、2年間は4Gと同じ料金で使えます。その理由を教えて下さい

(現行のエリアでは)プラス1000円の納得感はあまり出ないということで、キャンペーンで4Gと同額にしています。ただ、エリア内で5Gの速度を体験すると『5Gっていいよね』と思っていただけるので、そのために5Gの契約をもっていただきます。お客様が抵抗なく5Gに入ってもらうことを意識しました。

──Apple MusicやYouTube Premium、Netflix・TELASA(KDDIとテレ朝の新動画サービス)契約が全部入りの「auデータMAX オールスタープラン」は『5Gらしい』と思ったのですが、一方で小容量の「auピタットプラン5G」も用意していますね

基本的には使い放題の「auデータMAX 5G」で5Gをお楽しみいただけます。ただ、お客様から『容量が小さいプランはないの?』という声をいただくことも想定し、我々としても、5Gを試してみたいというお客様向けのプランを用意するのも良いだろうと考えました。

──今回、5G向けのプランが4つあります。NTTドコモ・ソフトバンクに比べて多いですね

今回、5Gの料金プランは4つあるように見えていますが、実際には使い放題の「アンリミテッド」と「小容量」の2つだけです。このうち、アンリミテッドにさまざまなオプションを付加している形になります。


​5Gエリアがある程度広がるのはいつ?

──他社も同じですが、5Gエリア、狭いですよね。ある程度の面的な広がりを持つのはいつ頃になりますか

広がりの定義が人によって違うのですが「屋外で5Gが連続して繋がる」みたいなのは、2020年度末までに1万局の5G基地局を打ちますので、1万局くらい打てば、結構東名阪の中心部で連続的に繋がるかなと。また、基地局は隣接させて集団化させることで、面的な広がりを持たせるようにしています。

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エリアマップを見ると、サービス開始当初に5Gを使える場所はかなり限られる

──今後エリアを広げるにあたり、4G周波数帯の5G転用も視野に入れているのでしょうか

ある程度は、既存の周波数帯を使っていかないとエリアを広げられない部分があります。法制度がしっかり整えば我々も対応を考えていきます。ただ、新しく割り当てられた周波数帯をしっかり使ってあげないと、通信容量が上げられないという側面もあります。面的なもの、つまりずっと5Gを掴んでいただくという部分では既存の周波数帯を使い、通信容量の多いエリアではしっかりと新周波数帯を打っていく。ハイブリッドにエリアを展開していきます。

──4Gの周波数帯が5Gに転用されたとして、今回の新機種はそれを掴めるのでしょうか

しっかりと対応していくように検討しています。流石に使えないと問題だと思っています。時期やタイミングを含め、5G化していく周波数には対応していく方向で検討しています。

編集部注:今回発表の新製品はハードウェア的には既存4G周波数帯の5G転用も想定しており、総務省の認可が降りれば、ソフトウェアアップデートで対応することを前向きに検討しているとのこと。

──ありがとうございました

 
 

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関連キーワード: 5g, au, Interview, kddi, mobile, smartphone
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