テスラModel 3のAutopilot使用中死亡事故に最終報告。ソフト設計の問題を指摘

自動運転機能の誤用対策の呼びかけを無視

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年03月23日, 午後 07:00 in Transportation
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Roberto Baldwin/Engadget

米国家運輸安全委員会(NTSB)が、2019年にテスラModel 3が半自動運転機能Autopilot使用中にハイウェイを横切ろうとしたトレーラーに衝突した事故に関して、事故発生の責任がなによりトレーラーの運転手にあるとする最終報告書をまとめました。ただし、その一方でNTSBはテスラに対しても批判されてしかるべき点があるとしています。NTSBの報告によると、Model 3がトレーラーに衝突したもっとも大きな原因は、トレーラーがハイウェイを通行する車の交通を妨げる格好で道路を横断しようとしたことだとされます。そしてModel 3のドライバーの側にも、Autopilotの機能を過信して前方への注意を怠っていたことも原因のひとつと指摘されました。さらに、ドライバーにハンドルを握ることを促さず、前方不注視を招いたテスラのシステム運用設計や使用条件の制限設定の誤りも自動車メーカーとして失敗だったとしています。

事故を起こしたModel 3が搭載していたAutopilot機能では、この地域に34か所もあるハイウェイを横断する道路が、ハイウェイ本線の通行を妨げるケースを想定していませんでした。そしてAutopilot使用中にドライバーに前方を注視するよう促す機能があれば、目前を横切るトレーラーの存在に気づき、事故を回避できていた可能性は高かったと考えられます。

NTSBは先月、アップルの技術者だったWalter Huang氏がModel XでAutopilot使用中に分岐点のコンクリート壁に衝突して死亡した事故について報告した際も、NTSBは自動運転機能の開発が活発化し始めた2017年に自動車各社に安全に関する推奨事項を通知し、各社は対応を迅速に行い報告したもにもかかわらず、テスラだけがそれを無視し続けていると述べていました。


NTSBはほかにも、レベル2の自動運転機能に適切な安全装置を開発し組み込むよう求めていない規制当局、ここでは米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)にも苦言を呈しました。NHTSAは自動車の安全性に問題ありと判断すれば自動車のリコールをメーカーに行わせることができますが、NTSBにはその権限はありません。

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