モーガンの電動3輪車「EV3」量産を断念。電動技術は「将来のプロジェクト」に活かす

三つ目がとおる

Hirokazu Kusakabe
Hirokazu Kusakabe
2020年03月25日, 午前 08:00 in transportation
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Morgan未来と過去の両方に目を向けたクルマ好きの皆さんに、残念なお知らせと楽しみなお知らせがあります。

クラシックなスタイルのスポーツカーを、手作業で少量生産していることで知られる英国のモーガンは、電動3輪車「EV3」の量産を完全に断念したようです。しかし、電動車の開発は今も継続して行われており、最新モデルで既に採用されている新型プラットフォームは、電動パワートレインの搭載にも対応していると、Engadgetの姉妹メディアであるAutoblogに、同社のデザイナーが明かしました。Morgan EV3

2016年のジュネーブ・モーターショーで発表されたEV3は、モーガンが創業当初に販売していた「3ホイーラー」と呼ばれる3輪スポーツカーを電気自動車として復活させたモデル。車体前部に搭載されていたオートバイ用V型2気筒エンジンがなくなったことで、新たにリデザインされたフロントマスクや、カーボンファイバーを多用したボディが懐かしさと同時に新鮮な魅力を放ち、多くの"petrolhead"(ガソリン頭)と呼ばれるクルマ好きさえも魅了しました。

当初の発表によるとこのEV3は、容量21kWhのリチウムイオン・バッテリーと、出力35kW(47馬力)の電動モーターを搭載し、1度の充電で最大120マイル(193km)の距離を走行できるとされていました。

Morgan EV3

1世紀を超える歴史において、これまで他社からエンジンの供給を受けてきたモーガンは、当然のごとくEV3に搭載するモーターとバッテリーの調達を外部の専門企業に頼りました。しかし、その供給元として契約を結んだ英国の企業が、予定通りパワーユニットを用意できず、2018年にはEV3の発売を「期限未定の延期」と発表。その後も音沙汰なく、モーガンのEV開発は頓挫したかのように思われました。

Morgan EV3

それから約1年半。モーガンのEV開発について、同社でリード・デザイナーを務めるジョナサン・ウェルズ氏がAutoblogのインタビューに答えました。

「私たちの開発チームには、EVに関する経験を積んだ2人の技術者が今も在籍しています」と、ウェルズ氏は言います。「EV3の開発プログラムから、私たちは多くの大事なことを学びました。それらは実際に新たなプロジェクトを生み出す糧となりました。現時点において、既に複数の将来に向けたプロジェクトが進行中です」。

Morgan

それがどんなものであるか、具体的な説明はなされませんでしたが、ウェルズ氏はあるヒントを提示しまた。それは、モーガンが2019年に発表した「プラス・シックス」と、2020年3月に発表されたばかりの「プラス・フォー」という最新モデルで使われている新世代のプラットフォーム(上の写真)が、電動パワートレインの搭載にも対応できるように開発されているということです。

「従来のプラットフォームでは、今後ますます法規で求められる内燃エンジンに替わるパワーユニットや、安全性能に対応することが困難でした」と、ウェルズ氏は語っています。一見するとプラス・シックスもプラス・フォーも、外観は従来のモーガン車と同様、1930年代のスポーツカーを思わせるクラシックなデザインですが、中身は2020年代の環境および安全に対する要件を満たせるように進化しているというわけです。

Vanderhall

ただし、この「CXジェネレーション」と呼ばれるアルミニウム製プラットフォームが、EV3のような3輪車にも対応できるとは思えません。そこで、どうしても3輪の電動スポーツカーが欲しい人には、米国のヴァンダーホールという会社が製造販売している「エジソン」というクルマをご紹介しておきましょう(上の写真)。モーガンと違って前輪駆動ですが、2基のモーターがEV3をはるかに凌ぐ104kW(140馬力)を発生。価格は3万4950ドル(約390万円)からとなっています。

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