私は11インチ、スペースグレイ、容量256GBストレージ、Wi-Fi + CellularのiPad Proを購入しました。どんなカバンにも入るコンパクトさ、そして軽さが欲しいので11インチ。容量2TBのiCloudを契約しているので、ストレージは容量少なめの256GB。外出先でもサクサク使える機動力がiPadの魅力と感じているのでWi-Fi + Cellularという選択です。
まず、新型iPad Pro (2020) でアップデートされた主なポイントは下記の3つ。
- 10MPの超広角カメラがついて二眼に
- LiDARスキャナの搭載でARがより高度に
- TrueDepthカメラでセルフィもポートレートモード対応
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このiPad Pro (2020) は買いなのかどうか。9.7インチや10.5インチのiPad Proをお持ちの方は乗り換えてOKでしょう。そして、iPhoneとiPadで映像制作をしている人なら、新機種は買いです。一番の違いは、10MPの新しい超広角カメラです。
インカメラもTrueDepthカメラになり、セルフィもポートレートモードに対応しました。iPadでは自撮りしないから......と思うかもしれませんが、iPadでの撮影の利点はモニターが大きいこと。自分が狙った画になっているのか、リアルタイムで細部まで確認できるのがポイントです。
さらに、LiDARスキャナが搭載されたので、今後ARアプリが楽しくなるかもしれません。こちらは、対応アプリの登場を楽しみに待ちたいところです。
iPadOS 13.4でできる主なこと
新型iPad Pro (2020) はひとまず見送りという方も3/25(水)配信開始となったiPadOS 13.4にアップデートし、外付けアクセサリーを使うことで、これまでとはまったく新しい使い方ができるようになると思います。まずはお手持ちのiPadのOSをアップデートすることから始めましょう。
iPadOS 13.4であなたのiPadが見違える。Magic Trackpadを接続すると画面上にカーソルが出現。テキストの細かいコピー選択が楽に。Magic Mouse(他社製のマウスでもOK)との併用も可能。すべてのiPad Pro対応。iPadやiPad miniでも使えるよ(バージョンに限りあり)#iPadPro#EngadgetJP#iPad仕事術pic.twitter.com/KxUmBtjBpS
— 弓月ひろみ@iPadで仕事 (@yuzukihiromi) March 25, 2020
iPadOS 13.4でできること
- Magic Trackpad 2が接続できる。マルチタッチやジェスチャーにも対応
- Magic Mouseとの接続も可能。スクロールや副ボタンクリックができるように。マウスは他社製品にも対応
- トラックパッドとマウスは同時に接続できる
- ゲームコントローラーが接続できる
- iCloud Driveのフォルダ共有が可能に。Apple IDがなくてもURLを使ってシェアできる
これらの機能はすべてのiPad Pro、iPad第5世代以降、iPad Air 2以降、iPad mini第4世代以降で使えます。
また、5月に発売予定のトラックパッド付き「Magic Keyboard」なら、よりパソコンライクな使い方ができるようになるでしょう。
iPadにトラックパッドは必要なのか? キーボードはどう使う?
そんなわけで、iPadでMagic Trackpad 2が使えるようになったわけですが、そもそも、画面を直接触って、指示が出せるiPadにカーソルの概念が必要なのでしょうか。
私も、最初はそう思っていましたが、実際に試して考えが変わりました。
Magic Trackpad 2とiPad Proの組み合わせはとても快適です。単純に画面上にカーソルが出ることが便利と言うよりは、マルチタッチやジェスチャーなどに対応するのが便利。そしてなによりもApple PencilやMagic Mouseと同時接続できるのが最高に良いのです。例えば左手にMagic Trackpad 2、右手にApple Pencilを持ち、左手はジェスチャーでアプリを切り替え、メモを書き込む、といった使い方ができるようになります。
新型iPad Pro、iPadOS 13.4。左手にTrackpad、右手にApple Pencilを持って作業。ジェスチャーとスムーズな切り替え、書き込みが同時にできるのは便利。絵を描くような作業というより、PDFにチェックしたり、サインしたり、修正指示に便利そうですね。#iPadPro2020#EngadgetJP#iPad仕事術pic.twitter.com/OrvoraGnTN
— 弓月ひろみ@iPadで仕事 (@yuzukihiromi) March 25, 2020
しかしながら、ポータブル性を考えると、Magic Trackpad 2を持ち歩くかどうかは意見が分かれるところでしょう。単体の重さが231g。iPhone 11 Proが188gであることを考えると、カバンに1つ端末が増えるくらいの重さです。
11インチのiPad Pro本体の重さが468g、Smart Keyboard Folioが296g。そこへMagic Trackpad 2も合わせると、トータルで995gです。とはいえ、新たに発売されたMacBook Air 13.3インチ(2020年モデル)が1.29kgなので、「MacBookより約300g軽い」と考えればアリかもしれません。
これだけ操作性が快適となると、5月発売のMagic Keyboardへの期待が高まりますが、重量がなるべく軽いと良いですよね...。
なおMagic Trackpad 2は、カラーで価格が異なっており、シルバーが1万2800円(税抜)、スペースグレーが1万4800円(税抜)です。持ち歩き用の純正ケースがないので、現在は小さなポーチに入れる予定です。ぴったりサイズでかつiPadにバインドできるようなケースの登場を待ちましょう。
MacBook AirとiPad Proどっちを選ぶ?
今回、iPadOS 13.4がリリースされたことで「これって、もうパソコンじゃない?」と、思った方は多いでしょう。ここまで操作性の違いがなくなってくると選択が難しくなりますね。そこで、iPadで仕事をして8年の私から「iPadがフィットする人」をお知らせします。- 普段からメモを取るのが好きだ
- ホワイトボードを多用して仕事する
- ブレインストーミングをしたり、マインドマップを使うのが好き
- 簡単な写真の加工や画像の切り抜きを行うが、プロではない
- AdobeのIllustratorを使う事は無い
- Microsoft Office Excelのマクロ機能は利用しない
- 数字をたくさん入力することはない
Adobeのアプリは無料のものも多数ありますが、Illustratorに関してはまだリリースされていません。将来を見越して、購入すると言うのであればいいですが、入稿作業を行うような人には現時点では向いていません。
また、Apple Pencilについても、普段からメモやホワイトボードを取らない人は使用シーンが少なくなるでしょう。
ただ、iPadは自分の頭の領域をもう一つ増やしてくれるような、クリエイティブな作業に大変向いています。また、作るから共有する、見せるまでを1つのデバイスでできるところが一番の魅力です。生産ツールとしてとても役に立つ相棒になると思いますので、その部分を加味して御一考を。
なお、どのようにiPadを使えばよいかについては下記の記事で紹介していますのでご参照ください。
Smart Keyboard Folioが小さくアップデート?
ここからは余談ですが、今回の新機種リリースを機にiPadをがっつり使おうと思っている方には重要な情報かもしれませんのでお伝えしておきます。今回、iPad Pro用のSmart Keyboard Folioが、新型iPad Proに合わせてアップデートされました。Appleから特に発表がないので分かりませんが、材質がやや変わり、色も若干黒みをを帯びたようです。
私は1年365日、毎日iPadを持ち歩いて使っていますが、持ち歩いた結果、Smart Keyboard Folioがやや劣化してしまいました。カバンの中にそのまま入れているので、カバーの表面が削れてつやつやになっています(ある意味、ヴィンテージ風とも言えますが......)。
新型iPad Pro用に購入したSmart Keyboard Folioは、指紋が付きにくく、凹みにくくなった印象です。そして、やや硬化しているような気もします。
iPad Pro本体を立てた時、支えているのは写真の二箇所の部分なのですが、使い続けて後方のたわみが緩くなると、傾斜角がやや変わってしまいます。(先ほど自分のデバイスを測ったところ、新型は60.6度、旧型は57.4度と、3度ほど変化していることがわかりました。)新しいバージョンが、ヘビーユーザーにも耐えうる仕様であることを願わずにはいられません。
いずれにせよ、今回の注目はなんといってもiPad OS 13.4のアップデートですが、超広角カメラを上手に使いこなしたいならば新機種は買いです。そして、5月に発売のMagic Keyboardの登場を楽しみに待ちましょう。