5G対応iPhone、今年秋から「数か月」発売が遅れる可能性(日経報道)

日本のサプライヤーにも大きな影響が予想

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年03月26日, 午後 04:00 in applerumor
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iPhone12
中華圏では新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化した一方で、それ以外の地域では今なお猛威を振るっており、収束する目処は立っていません。

そうした情勢のもと、アップルが初めて5G対応するiPhone2020年モデル(いわゆるiPhone 12[仮]シリーズ)の発売を「数か月」遅らせる可能性について、社内で協議中だと報じられています。日経の海外向けメディアNikkei Asian Review(以下「日経」)報道によると、アップルはサプライチェーンの制約はさておき、現在の状況が消費者の購入意欲を大幅に減退させ、それが5GiPhoneの精彩を欠く売上につながる恐れがあると懸念しているとのことです。
この問題に詳しい3人の情報筋からは、アップル側の「初の5GiPhoneは必ずヒットさせなければならない」という方針が伝えられています。

今のところアップルは売上高の半分以上を占める2つの最大の市場、米国およびヨーロッパでの感染拡大を注視しており、遅延が必要かどうかを検討中とのことです。

そうした市場もさることながら、アップル本社の業務にも新型コロナの脅威が直撃しており、多くの従業員が無期限で在宅勤務しています。これは同社の判断というよりも、米カリフォルニア州政府が生活に必須ではない全企業に休業を命じたことによるもの。
現状ではまさにApple Parkがさながらゴーストタウンになっていますが、5G対応iPhone発売の正確なスケジュールも、州政府の命令が取り消されるまでは確定しない可能性があるとも伝えられています。

その一方で5G対応iPhoneの技術開発は、米国や中国などの渡航制限の影響も受けているとのことです。もともとアップルはサプライヤーと協力して3月上旬に新型iPhoneの「より具体的な試作機」を開発する予定だったものの、実機のテストを必要とする共同作業は月末まで遅らせていた状態。さらに米国でのパンデミックもあり、延期を延長する必要に迫られたと報じられています。

それと同様の趣旨は、すでに米Reutersも報道しています。アップルのエンジニアと幹部らが中国に渡航できず、中国工場にいるFoxconnのエンジニアと物理的に会うこともかなわず、今後の量産に何らかの影響が及ぶ可能性があると述べられていました。

そして日経によると、一部のサプライヤーは「以前のように6月ではなく、8月末までにアップルの新製品の発売に合わせて大量に出荷を開始するよう」指示されており、したがってiPhone本体の量産も数か月遅れる可能性があると語っているとのことです。

とはいえ、サプライヤー側は現状で、生産スケジュールが変更される可能性があるとは通知されていないとも伝えられています。それどころか、アップルは新型コロナに関連する混乱により失われた時間を埋め合わせるよう多くのサプライヤーに要請しているとのこと。
匿名報筋は「まだあきらめていない。問題を整理するために、我々はできる限りのことをしている」との同社の方針を述べています。

こうしたアップル社内での議論は初期段階にあり、今年秋の発売予定は「完全にオフになっている」わけではない。しかし、最悪のシナリオでは5G対応iPhoneは2021年に延期される可能性があるーー日経の情報筋はそう語っています。

もしも5G対応iPhoneが発売延期されたとすれば、それはアップルの製品ロードマップを狂わせるだけに留まりません。その製造には米国やヨーロッパ、日本や韓国、中国など何百ものサプライヤーが関わっているだけに、何百万もの生産ラインの仕事に影響をおよぼすとも指摘されています。

それらの企業への影響は、雇用されている従業員にも多大なダメージとなるはず。世界経済や人々の生活のためにも、iPhone 12シリーズが予定通り今年秋に発売されるよう祈りたいところです。

 

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