ファーウェイが高級スマートスピーカーSound X発表。40Hz低音と144W出力をデビアレ社コラボで

本体形状はHomePod似な円筒形です

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年03月26日, 午後 11:30 in smart speaker
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HUAWEI Sound Xファーウェイの新製品発表会では、高級スマートスピーカー(ファーウェイ側は「AIスピーカー」と呼称します)となる『HUAWEI Sound X』も公開されました。アップルのHomePod的な円筒形ベースの本体に、高級オーディオ並みの仕様を詰め込んだモデルです。

発売日は現状では非公開。価格も発表会では非公開でしたが、先行して販売されている地域では、320から350ドル前後となっています。HUAWEI Sound X

HUAWEI Sound X

特徴は、スピーカーとしての基本性能が高い点。公称での低音側周波数特性は40Hzからと優秀で、最大出力は144W、最大音圧は93dBとこちらも高級オーディオ並み。高音側は公称で40kHzの再生に対応し、ハイレゾオーディオ認定ロゴも掲げます。

これらは高級アクティブスピーカーで注目される、フランスのメーカー『DEVIALET』(デビアレ)とのコラボによって実現されたものです。

HUAWEI Sound X

スピーカーユニットは、中高音用が底面側に円周配置された6個のフルレンジタイプ、低音用が2個のウーファー(低音再生用)という構成。この配置も「全周囲に音場を放つ」タイプであり、HomePodに近い狙いと呼べそうです(もちろん、スマートスピーカーにはこのタイプが多いのですが)。

とくにポイントとなるのがウーファーで、2基のユニットを外向きに配置し、配置は互いに背を向けた「Push-Push方式」を採用。これはデビアレが自社製の高級スピーカーに採用している配置です。

さらにアンプとの特性マッチングにも、デビアレが得意とする「スピーカー・アクティブ・マッチング」(SAM)技術を導入。いわゆるインピーダンス特性の暴れやタイムアライメントの不整合といった音質を劣化させる要素、さらには外装の余分な振動も配慮に入れたスピーカー駆動の実現を謳います。

HUAWEI Sound X

ユニット自体も"デビアレ社スピーカー直系"の仕様。大出力を受け止めるため、ユニットのストロークは20mmと破格。合わせてボイスコイルの振幅側幅は21mm、重要なマグネットもネオジウム(Nd-Fe-B)タイプと、いい意味でスマートスピーカーで出てくるような仕様とは思えない、破格のスペックが並びます。

本体サイズは直径165mm×高さ203mmで、重量は約3.5kg。これだけの(本格的スピーカーとしては小型の)サイズで、上述のような高級オーディオ並の特性を備える点が白眉です。

なお、HomePodの本体サイズは直径142mm×高さ172mm、重量は約2.5kg。本機のほうが一回り大型で重くなっています。

HUAWEI Sound X

プレゼンテーションで公開されたスマートスピーカー要素は『HUAWEI Share』の搭載。これは、HUAWEIのスマートフォンやタブレット、(日本では未発売ですが)テレビのHUAWEI Visionと組み合わせての連携を可能とするソフトウェアです。

発表会での動画では、同社製スマートフォンを本機の天面に載せることで、音声出力を自動で本機側に切り替わる......といった使用例が公開されています。

HUAWEI Sound X

また外装も、こうしたオーディオ品質に合わせてか非常に凝ったもの。基本操作の天面ボタン(このあたりもHomePod的です)のほんのりした光り方にはじまり、金属部分には非導電性真空蒸着(NCVM)プロセスを導入するなど、昨今のファーウェイ製品らしく、デザインもコストを掛けた造りです。

HUAWEI Sound X

このようにHUAWEI Sound Xは、スマートスピーカーとして見た価格帯的には最上位クラスながら、仕様は高級オーディオにも匹敵する......という位置づけのモデル。

ファーウェイは昨今、イヤホンでも「オープン型ながらアクティブノイズキャンセリング搭載」仕様と、注目できる音質を備えた『HUAWEI FreeBuds 3』などでヘビーユーザーから注目を浴びる存在となりつつありますが、そうした中でデビアレ社と(いわゆる音響監修レベルではなく、ハードウェアレベルから)ガッツリ組んだモデルを発売する......というのは非常に面白いところ。



ともすれば、オーディオメーカーとしてもファーウェイが一定の支持を得られるモデルともなりそうな本機。筆者個人的にも、デビアレのサウンドが本家の5分の1程度で体験できるのであれば、非常に興味を惹かれるところです(日本で購入できるデビアレ製スピーカーは、最安価でも15万9000円なのです)。

 
 

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