iFixitが新iPad Proを分解。カメラとLiDAR以外は前モデルとほぼ同じ

iPad Pro(2018)ユーザーには朗報?

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年03月30日, 午後 12:30 in IpadPro
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ハイテク新製品が発売されたら即分解でおなじみの修理業者iFixitが、先日の新MacBook Airに続いて新iPad Pro(以下iPad Pro(2020))の分解動画を公表しています。

その主な内容は「内部構造はiPad Pro(2018)とほとんど変わっていない」ですが、最大の進化点である3D認識用のLiDARスキャナに焦点が当てられています。
更新された背面カメラが12MPの広角レンズと10MPの超広角レンズを備えているのは、アップルが公式に発表しているとおりです。やはり分解ショーの主役は、新搭載されたLiDARスキャナ。iFixit動画では、スキャナが赤外線レーザーを投射してオブジェクトや空間を認識するさまが可視化されています。
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LiDARスキャナの仕組みは、iPhoneやiPad ProのFace IDで用いられているTrueDepthカメラと同じで「ドットプロジェクターから多数の赤外線レーザーを放射し、反射して戻ってきたものを赤外線カメラが捉えて本体のイメージプロッサに送る」というものです。

しかしiPad Pro(2020)のそれはTrueDepthほど多くのレーザーを使用しておらず、前面カメラアレイもiPad Pro(2018)と「同一」だと述べられています。

そしてUSB-Cポートは交換しやすいモジュラー式であり、iFixitは修理業者らしく高く評価しています。ただし、他の部分はほとんど全て接着剤によって固定しており、アクセスするのがとても困難となっています。たとえばバッテリーを交換するためには接着されたロジックボードを取り外す必要があるというぐあいです。

今回のビデオでは言及されていませんが、iPad Pro(2020)に採用されたSoCのA12Z Bionicプロセッサに関しては、ノートPCレビューサイトNotebookcheckが技術系企業TechInsightsに前モデルのA12Xと比較するよう依頼し、その結果が報告されています。

それによるとA12XとA12Zは物理的には同じチップであり、CPUとGPUコアの物理数も同じとのこと。アップル公式にはA12XのGPUコアは7つで、A12Zは8つだと謳われていますが、もともと前者でも8コアあり、その1つが無効にされていたと分析されています。実際、両者のベンチマークスコアはほぼ同じとの結果も出ています

もっとも、こうしたメーカー側の選択は珍しくないとのこと。たとえばNVIDIAのTitan RTXもRTX 2080 Tiも同じTU102 GPUを使用しているものの、後者はより少ないCDUAコアしか有効になっていないという例もあるとされています。

さらにNotebookcheckは、アップルがA12XのGPUコアを1つ無効にしていたのは意図的だった可能性があると推測しています。なぜならA12Zのような暫定的な更新で済むため、A13X(仮)を開発する必要がなくなり、代わりに今年後半に登場が噂される5G対応iPad Pro向けのA14X(仮)の開発に注力できるというわけです。

iPad Pro(2020)のLiDARスキャナ以外は控えめなアップデートは、ますます5G対応iPad Proが年内に出るとの観測の信ぴょう性を高めた感もあります。もっとも、新型コロナウイルスの影響により今後の新製品の発売が遅れる可能性も指摘されており、いつ発売されるか分からないものよりも、「買いたいときが買い時」的に発売済み製品を入手するほうがいいのかもしれません。

 
 

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