ポストフロッピーディスクの大本命だった「SuperDisk(LS-120)」:スイートメモリーズ File007

FDとの互換性の高さが魅力でした

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
宮里圭介(Keisuke Miyasato), @miyasa
2020年03月30日, 午前 07:00 in storage
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[名称] SuperDisk(LS-120)
[種類] 磁気ディスク
[記録方法] 磁気記録、レーザーサーボ
[サイズ] 約86mm(実測)
[容量] 120MB
[登場年] 1996年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

「SuperDisk」(LS-120)は、イメーションと松下寿電子工業などによって開発されたフロッピーディスク(FD)型のメディア。磁気記録という点ではFDと同じですが、ディスク表面に作られた溝をレーザー光で読み取ることで高精度なトラッキングを実現するレーザーサーボ技術を採用し、2HD FDの約83倍、120MBもの大容量を実現しているのが特徴です。

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見た目やサイズがFDに似ているだけでなく、SuperDiskのドライブでは実際に2HDや2DDのFDも読み書きが可能でした。この互換性の高さから、ポストFDで注目されたZipよりもさらに実用性の高いものとなっています。ちなみに、FDと互換性のあるポストFDとしてはSuperDiskの他にHiFD、UHC、UHD144などもありましたが、このうち、まともに普及したのはSuperDiskだけでした。

シャッターの形状こそ違うものの、メディアの作りはFDとほぼ同じ。大きく異なるのは、SuperDiskとFDとでライトプロテクトノッチの位置が左右入れ替わっていることです。これに何の意味があるかといえば、従来のFDドライブにSuperDiskを入れてしまったときの動作に影響します。

FDではノッチを動かして窓が開いた状態にすると書き込み禁止、閉じた状態にすると書き込み可能となりますが、SuperDiskはFDのライトプロテクトノッチの位置は常に窓が開いた状態......つまりFDとして考えると、書き込み禁止になっているわけです。こうすることで、間違えてSuperDiskを従来のFDドライブに入れてしまっても、データが上書きされません。シンプルながら、よく考えられていますよね。

実際に実物で確認してみましょう。下の写真はSuperDisk(左)とFD(右)を裏側から比べたところ。FDの右下にあるのがライトプロテクトノッチで、今は窓が開いているため書き込み禁止の状態です。左のSuperDiskを見ると同じく右下に窓が開いていますから、FDドライブからすれば書き込み禁止と認識される、というわけです。

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ちなみに名称にカッコで(LS-120)としているのは、登場当初は「LS-120」という名称で、その後SuperDiskへと変更されたためです。このLSは「Laser Servo」の略称由来だとされています。

レーザーサーボ技術に使われるディスク表面の溝は裏側のみにあり、中央から放射状に刻まれている様子が肉眼でも確認できます。

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SuperDiskはポストFDとしてはかなり成功したほうではありますが、CDブートが可能になるとFDの「OSインストール時の起動用」という重要な役割が消えてしまい、そもそもFDが必要なくなってしまいました。するとSuperDiskは速度が遅くて容量の少ないメディアにしかなりません。後に240MBと拡張されたもののライバルには追い付けず、残念ながら消えていきました。

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