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3月27日にシャオミはグローバル向けの新製品発表会を行い、フラッグシップモデル「Mi 10」シリーズを発表しました。今回発表された3機種のうち、「Mi 10」「Mi 10 Pro」はすでに2月13日に中国で発表済み。一方「Mi 10 Lite 5G」は今回初めて発表になったモデルです。

3月23日にKDDIが行った新製品発表会で同社初のシャオミスマホMi 10 Lite 5G(XIG01)のスペックがアナウンスされなかったのは、このグローバル発表会を待ったからでしょう。

ちなみに今回の発表会は、当初2月23日にバルセロナで行われるはずでしたが、新型コロナウィルスの影響で1か月近く延期になったもの。そのため、本来なら2月にMi 10 Lite 5Gのスペックが公開され、KDDIの発表会ではその情報が発表される、というスケジュールだったと思われます。

さて発表会で明らかになったMi 10 Lite 5Gのスペックは以下の通り。
・SoC Snapdragon 765G
・ストレージ 64GBまたは128GB
・ディスプレイ 6.57インチ
・カメラ 4800万画素(クワッドカメラ)
・フロントカメラ 1600万画素
・バッテリー 4160mAh( 20W急速充電対応)


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クワッドカメラの詳細はアナウンスされませんでしたが、3月23日に同じくシャオミが行ったグローバル発表会で登場しれた「RedMi Note 9S」が4800万画素を含むクワッドカメラに1600万画素フロントカメラを搭載、カメラデザインも似ていることからMi 10 Liteも同じ組み合わせだと考えられます。

RedMi Note 9Sのカメラ構成は4800万画素F1.79 メイン、800万画素F2.2 超広角(119度)、500万画素 マクロ(最大接近距離2cm)、200万画素 深度測定です。


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Mi 10 Lite 5GはKDDIの発表会で一旦おおよその価格が発表されたのちに取り消されました。グローバル向けの価格は64GBモデルが349ユーロで、日本円でも約4万2000円とかなりの低価格。KDDIでも3万円台から4万円台で出すことは十分可能でしょう。

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さてシャオミの低価格スマートフォンはこのMi 10 Lite 5Gだけではありません。すでに中国では安価な5Gスマートフォンとして「RedMi K30」シリーズが発売・発表されています。このうち最新モデルとなる「K30 Pro」「K30 Pro Zoom」はMi 10シリーズの3日前、3月24日に発表されたばかりです。


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K30 Pro、K30 Pro ZoomはSoCにSnapdragon 865を採用したハイエンドモデルで、2000万画素のフロントカメラはモーターで収納されるポップアップ式、6.67インチ2400x1800ピクセルのディスプレイにはノッチが一切ありません。バッテリー容量は4700mAh、中国国内向けのため5G NRの対応バンドはn1 / n3 / n41 / n78 / n79の5つ。両者の差はカメラ性能となっています。


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K30 Proは6400万画 +1300万画素 超広角+500万画素望遠+200万画素 深度測定、K30 Pro Zoomは6400万画素OIS+1300万画素 超広角+800万画素OIS 望遠+200万画素 深度測定。K30 Proは手振れ補正と望遠性能がK30より優れているわけです。

価格はK30のメモリ6GB+ストレージ128GBモデルが2999元(約4万6000円)、K30 Proのメモリ8GB+ストレージ128GBモデルが3799元(約5万8000円)。Mi 10 Liteより高めですが、SoCとカメラの性能差を考えればコストパフォーマンスはかなり優れています。Snapdragon 865採用で5万円前後の価格の5Gスマートフォンはなかなかありません。


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そして1月に発売済みの「K30」は、Snapdragon 765GにK30 Proと同じ6.67インチディスプレイ、6400万画素+800万画素 超広角+200万画素 マクロ+200万画素 深度測定カメラに2000万画素フロントカメラを搭載。メモリ64GB+ストレージ64GBモデルが1999元、約3万円と5Gスマートフォンとしては激安です。

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シャオミの5Gスマートフォンのグローバル展開は、2019年にオーストラリアやイギリス、スイスなど5Gを展開している一部の国で「Mi MiX 3 5G」が販売されたのみに留まっています。しかし2020年は5G展開国が増えることから、今回発表されたMi 10シリーズ3モデルに加え、RedMi K30シリーズも順次海外展開されると考えられます。

中でも低価格な5Gスマートフォンは、各国キャリアの5Gユーザー獲得用、特に4Gから5Gへの乗り換え需要向けに引き合いが高まるでしょう。Mi 10 LiteもKDDI以外の採用が広がるはずでしょう。

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シャオミのスマートフォンの特徴と言えば「コスパ」、低価格で良質の製品を次々と生み出しています。しかし価格だけの勝負ではブランド力や顧客のロイヤリティーを高めることはできません。Mi 10 Liteに対してMi 10やMi 10 Proは1億800万画素カメラを搭載し、高価格帯のハイスペックモデルとして先進国市場で売り込みを図ります。

とはいえ5Gの普及がこれから進む2020年、シャオミとしては誰にでも5Gを使ってほしいという願いから、スペックを下げつつ5Gに対応した低価格スマートフォンの投入も積極的に進めていくと考えられます。「5G for everyone」、今の時期にこんなキャッチフレーズを掲げられるメーカーはシャオミ以外にないでしょう。

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Mi 10 Liteはグローバルで5月、KDDIからは7月以降に発売予定です。5Gスマートフォンの入門機としてもいいですし、2台目需要にも向いている製品です。日本でも意外と売れて、シャオミの認知度を上げる製品になるかもしれません。発売が楽しみです。

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