5Gスマホで日本上陸もあるか、Realmeが新型スマホを次々投入

ヨーロッパで7万円の5Gスマホを投入

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年03月31日, 午後 07:00 in smartphone
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ここ数年、毎月のように中国メーカーのスマートフォンが登場しています。日本でも5Gのサービス開始で目立っていたのは中国メーカー。SIMフリー販売のファーウエイをはじめ、ZTE、OPPO、そしてシャオミも5Gスマートフォンを出してきました。

海外を見るとシャオミの低価格ブランドであるRedme、ハイエンドモデル中心のOnePlus、さらにVivoなどがスマートフォンを出しています。Vivoあたりはそろそろ日本に入ってくる可能性はありますし、欧米で人気の高いOnePlusの製品も日本で十分受けるだけの性能を持っています。さらにはOPPOから分離したRealmeが、新製品を一気に増やして存在感を高めています。

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Realmeが展開されているのはアジアやインド地区では10か国、ヨーロッパはイギリス、スペインなどを含む8か国、中東が5か国と徐々に広がっています。製品数が多いのはやはりインドのようで、旧モデルやバリエーションを含む21機種がWEBには掲載中。ヨーロッパでは数モデルと少なくなりますが、スペインでは早くも5G対応の「X50 5G」が出ています。

2018年に初代モデル「Realme 1」をインドで発売して以来、Realmeは低価格なコスパ重視のスマートフォンとして人気を伸ばしてきました。Realmeが伸びたのは成長著しい市場を重視した戦略を取ってきたからです。


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インドのスマートフォン市場は成長率こそ鈍化していますが、カナリスの調査では2015年以降、毎年1億台の製品が出荷されています。2019年は1億4800万台でした。たとえばここで10%のシェアを取るだけで約1500万台もの製品を出荷できるわけです。

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このインド市場の内訳を見てみると、1社が急激に成長しています。インドではシャオミが1位になっており、中国の他のメーカーも勢いに乗っています。2019年の第4四半期だけを見ると、2位サムスン、3位Vivo、そして4位にRealme、5位OPPOとなっています。すでに4位というだけでもすごいのですが、2018年からの成長率を見るとシャオミは13%、Vivoは69%、OPPOは42%の増加ですが、Realmeは268%という急増ぶり。つまり1年前は無名だったにも関わらず、わずか1年でメジャーメーカーとして名を知られるまでになったということです。
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Realmeのスマートフォンは当初オンライン販売にフォーカスし、すぐにカメラ強化の「C」シリーズや、インドAmazon限定の「U」シリーズを出すなど、市場動向に応じてすぐに売れると思われる製品を投入していくことで人気を獲得していきました。OPPOのベースモデルを改良しながら市場に出せたために、他社よりも新製品投入ペースを高めることができたわけです。
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2019年Realmeのモデル数は15。毎月1機種を投入している計算です。ポップアップカメラの「Realme X」や、6400万画素カメラの「Realme X2」など、カメラの強化はOPPOを倣ったもの。そしてRealmeが次々と新製品を出す中で、OPPOはRenoシリーズの投入で高級感を与えつつ、ミッドレンジのAシリーズはRealmeと補完しあいながら出荷数を増やしていきます。インドのRenoの広告は今では「大人のスマホ」というイメージ。これはサムスンやアップルを標的にしているわけです。
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Realmeはこうしてインドやインドネシアなど東南アジアでもシェアを伸ばしていった結果、グローバルのシェアは9位(カウンターポイント調査)。そのうち8割がインドとインドネシアということで、この巨大な2市場を制することでここまで数を伸ばしてきたわけです。これは中国市場中心の展開で成長したシャオミと同じ動きと言えます。

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2020年に入ってからも「Realme 6」「Realme 6 Pro」「Realme X50」「Relame X50 Pro」と4機種をリリース。すべてのモデルが同一国に投入されるようではありませんが、それにしてもかなりのハイペース。なおインドでは新たに「Narzo」シリーズを発表予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて延期されています。
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さて日本のユーザーには5G対応のX50シリーズが気になるところかもしれません。ヨーロッパ展開のX50 ProはSnapdragon 865、RAM6/8/12GB、ROM128/256GB、6.44インチ90Hz2400x1080ピクセルディスプレイ、4200mAhバッテリー(65W急速充電対応)。カメラは6400万画素広角+1200万画素望遠+800万画素超広角+200万画素深度測定、フロントは3200万画素広角+800万画素超広角という構成。フロントカメラはディスプレイ埋め込み型です。
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価格は8GB+128GBが599ユーロ(約7万1000円)、8GB+256GBが699ユーロ(約8万3000円)、12GB+749ユーロが749ユーロ(約8万9000円)。10万円を切る価格は大きな魅力。おそらく質感や仕上げは大手メーカーの10万円を超える上位モデルより若干劣るでしょうが、それでも十分なレベルには到達しているはず。なにせヨーロッパで販売されるくらいですから。

日本の5G市場はまだ始まったばかりですが、KDDIとソフトバンクが低価格モデルを早くも投入しており、5Gを誰もが使うサービスにしようとしています。今後5Gのサービスエリアが拡大し、どこでも5Gが使える時代になれば低価格5Gスマートフォンの需要は高まるでしょう。日本ではまだ名の知られていないRealmeが、いずれ日本参入を果たす日がやってくることに期待したいものです。

 
 

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