foxconn
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新型コロナウイルスが全世界で感染拡大するなか、次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズの発売が数か月遅れる、ないし予定通り秋に発売されるが需要の弱さを織り込んで生産台数が削減されるなど、さまざまな予測が飛びかっています。

そんな最先端iPhone組み立て担当の最大手と見られるのが、台湾のサプライヤーFoxconnです。同社の中国工場はまさに新型コロナの渦中にあり、一時は工場閉鎖によりiPhoneの生産と出荷に「大きな」影響があると噂されていましたが、iPhone 12の生産は「予定」通り。ただし、それ以外の新製品は遅れるかもしれないとの観測が報じられています。Bloomberg報道によると、アップルにとって中国での製造における柱である鴻海(Foxconn)の生産体制は、徐々に軌道に戻っているとのこと。事情に詳しい人々は、大量生産が夏までは開始されないこともあり、5Gワイヤレス機能を搭載したiPhone(いわゆるiPhone 12)は秋に発売される予定だと述べています。

ただし、Foxconnが主に手がける組み立ては、アップルのサプライチェーン網のごく一部にすぎません。組み立ての前提として、両社は数か月~数年をかけて世界中から部品を調達していますが、その複雑なネットワークが(新型コロナウイルスにより)混乱したことで、将来のデバイス(iPhone 12以外の新製品)が遅れる可能性があるとも付け加えられています。

さらにBloombergは、Foxconnの利益が米トランプ政権による対中関税のために引き起こされた需要の減少により、6%も削減されたと伝えています。同社は中国でiPhoneやその他のアップル製品を製造することで収益の半分を得ているため、新型コロナウイルスにより電子機器の需要が落ち込む前から、関税の引き上げが直撃していたというわけです。

全世界で中華圏のみがアップルストア店舗を再開しているように、中国では移動制限も緩和され、Foxconn工場の労働力不足も解消されつつあります。しかし、今度は米欧でパンデミックが宣言されて広汎な外出禁止令も出され、ビデオゲーム以外の市場は冷え込んでいるうえに、全世界のサプライチェーンも打撃を受けているありさまです。

かたやアップルも、従業員が在宅勤務を余儀なくされながらも、新型HomePodやApple Watchなど複数の製品を年内に発売するよう目指しているとも報じられていました。もしもiPhone 12ほか新製品が予定通り発売され、どれほど高性能でコストパフォーマンスがよかったとしても、買う人がいなければ空振りに終わる恐れがあります。新型コロナの脅威がなるべく早く収束し、人々の収入もすみやかに回復するよう祈りたいところです。