テスラ、EV部品で作った人工呼吸器を動画で紹介。NY工場で生産へ

実際に使われるにはまだ時間がかかるかも

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月7日, 午前 06:50 in Medicine
0シェア
tesla

テスラの工場は現在、新型コロナウイルスの感染拡大のために電気自動車の生産こそ停止しているものの、他の自動車メーカーと同様に現在世界的にその数が足りていない人工呼吸器の開発生産のために工場の一部を改造しています

そして、米国時間5日にはテスラのModel SやModel 3などを生産するためのパーツから人工呼吸器を組み立てるための方法をYouTubeに公開しました。動画では、この人工呼吸器を配管計装のプロセスフロー図で説明しており、EVのパーツを使用しているところをオレンジ色、医療用パーツは青色、その他を灰色で示しています。

ざっと仕組みを記せば、この人工呼吸器では酸素と圧縮空気をテスラ車のエアコンに使用されるミックスチャンバーで混合し、圧力や流量を調整しながらマニホールドを介してポンプで患者の肺に送り込みます。この動作はテスラ車のコンピューターとインフォテインメントシステムで制御され、Model 3のタッチスクリーンに各種情報を表示できるようになっています。また、システムを稼働させたまま患者を移動させなければならない場合に備え、バッテリーで駆動するためのバックアップシステムも用意しているとのことです。
テスラはModel 3の部品という、すでに大量に用意されていてなおかつ信頼性も把握できているパーツを組み合わせて人工呼吸器を作ろうと考えました。これにより理論的には、機器の開発と製造プロセスをスピードアップできます。とはいえ、新たに開発された人工呼吸器はFDAによる承認プロセスを経なければならないため、実際に医療の現場でこれが使われるようになるには時間を要する可能性があります。

テスラのイーロン・マスクCEOは、自動車パーツで組み立てた人工呼吸器だけでなく、MedtronicのFDA承認済みの人工呼吸器を生産または購入して病院に納める計画もすすめています。購入した人工呼吸器のほうはすでに出荷が始まっており、ニューヨークの公立病院や診療所を運営するNYC Health and Hospitalsは、その供給に感謝するツイートをしています。


TechCrunch 注目記事「新型コロナのソーシャルディスタンス(社会的距離戦略)を強力に支援するビデオチャットアプリ8選

関連キーワード: COVID-19, COVID19, CPAP, Elon Musk, ElonMusk, Medicine, Model 3, Model S, Telsa, Ventilator
0シェア