YouTube「5Gで新型コロナ感染拡大」陰謀論動画を削除へ。英国では5Gアンテナ襲撃被害も

「5G電波が免疫下げウイルス拡散」→科学的根拠なし

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月6日, 午後 04:00 in Internet
0シェア
FacebookTwitter
Richard Baker / In Pictures via Getty Images

英国を中心として広まっている、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを5Gの電波が原因だとする陰謀論に関連する動画をYouTubeが削除する方針を示しました。英国ではこの手の陰謀論によって、Vodafone(O2共用含む)の5Gアンテナに放火被害が相次ぎました。

YouTubeは新型コロナウイルス感染症拡散が5Gと関係するという「医学的に根拠のない」話を広めようとする動画が最新のポリシーに違反しているため削除対象になると述べました。一方で、新型コロナウイルスとの関連を扱わない5G陰謀論動画については「ボーダーライン上にあるコンテンツ」として削除の対象からは外れるとしました。ただし、こちらもYouTubeにおける検索結果として表示されなくする、広告掲載対象から外すなどの対策は施されており、人々の目に触れる機会は大きく減らされています。これは、リバプール市長が新型コロナウイルスと5Gを結びつける風潮を"奇妙な話"と断じたのちに脅迫を受け、内閣府担当大臣が「危険でナンセンスなこと」と呼び、さらに英国文化長官オリバー・ダウデン氏が、Facebook、WhatsApp、YouTube、TwitterといったSNSや動画プラットフォームに「このようなメッセージを取り下げさせる」と発言したことに続いて起こる動きです。

英国では困ったことに著名人にもこの根拠のない説を信じる人が現れています。たとえばエド・シーランとのコラボで知られる人気歌手アン・マリーや、才能発掘番組『Britain's Got Talent』審査員のアマンダ・ホールデンらが5G電波のせいで症状が現れたとする説へのリンクをSNSで拡散しました(後に削除)。

国際通信業界団体GSMAのMats Granryd氏は「(このような時に特に)重要になる通信インフラが、完全に誤った認識により攻撃されるのは残念なことです。5GとCOVID-19の間に関連はありません。通信技術は安全です。安心して保健当局を信頼して下さい。」と述べています。YouTubeは2月上旬以降、危険または誤解を招くと判定されるコロナウイルス情報を含む何千ものビデオを手動で確認し削除したとのことです。

YouTubeの対応は、テレワークが重要性を持つ今の時期にそのインフラの一部を破壊するかもしれない社会的な攻撃を防止するのに役立つはずです。それでいて、5G陰謀論で共通するものの新型コロナへの関連を謳わない他の話題を削除しないという一貫性のない対応は、有害であることに変わりない動画や情報がまた世の中に拡散される可能性を残します。その点では、まだYouTubeの対応は完全ではなく、手ぬるいと言えるかもしれません。

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

 

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: 5g, conspiracy theories, conspiracy theory, coronavirus, covid-19, gear, google, health, internet, medicine, misinformation, streaming, youtube
0シェア
FacebookTwitter

Sponsored Contents