AirPods
AirPodsを修理に出したユーザーの間で、とある理由によりペアリングが不可能になったという報告が相次いでいます。

AirPodsは故障した場合、実質的に修理ができない構造であることから、アップルに修理に出した場合、別の新品に交換しての対応となります。そして故障しているユニットが片方だけである場合は、当然ながら故障しているほうだけが交換となります。

しかし最近になって、アップルが未公開のファームウェアを搭載した交換品を送ってきたため、もう片方とペアリングできなくなったという事例が複数報告されているのです。AirPodsシリーズのユニットは左右の2つから構成されていますが、これらがiPhoneから1つのデバイスとして認識されるのは「どちらも同じファームウェアを搭載してる」ことが条件となります。裏を返せば、2つが別のファームウェアを積んでいると互いに認識できなくなり、協調しての動作が不可能となります。

つまり冒頭で紹介したように、左右でのファームウェアバージョンが異なって戻ってくると、ステレオでの使用が不可能になってしまうのです。

この問題を報じた米MacRumorsによると、アップルは3月25日以降、一般には未公開のファームウェアを搭載した交換品を出荷しているとのことです。

遭遇したユーザーによる大手掲示板Redditへの投稿では、交換品のファームウェアが2D3(こちらが未公開バージョン)で、もう片方が1A673のため、左右を別々にiPhoneとペアリングせざるを得なかったこと。
そしてアップルのシニアアドバイザー(サポートの上級職)に相談したところ、左右をペアにできないと認められた一方で、それを解決する資料がほとんどないと回答されたと語られています。

そのアドバイザーが言うには、おそらく交換品の生産時には2D3ファームウェアがリリースされようとしていたが、バグがあったため配信されなかったとのことです。
しかし、その2D3が配信されないかぎり、ユーザーはもう片方をアップデートしてのファームウェア統一もできません。つまりユーザー側では、問題を解決しようがないわけです。

またMacRumors読者の1人は、やはりシニアアドバイザーに連絡したところ、別の交換品を送るしか手助けはできないが、出荷する前にファームウェアをチェックできなかったので一致するかもしれないし、一致しないかもしれないと告げられたそうです。
そして左を2回送ってもらったものの、どちらも2D3ファームウェアのため(以前のファームウェア搭載の)右と同期できず、それ以上は手の打ちようがなかったと述べています。

その続報もあり、今度は右の交換品を4回送ってもらったが、2D3を搭載したものは入手できず。気の狂いそうなことは辞めにして、リファービッシュ品のセット(つまりファームウェアがそろったもの)を送ってもらえるかどうか確認するとのことです。

こうした2D3搭載AirPods交換品の問題は一般的ではないにせよ、チェックしてみるとかなりの数が報告されています。現状ではアップルのサポートチームが在宅勤務していることも考慮すると対応にも限界があるため、問題解決用として2D3ファームウェアが配信される可能性もありそうです。