米国でこのエミュレーターの出荷が開始されたのが、1999年の今日です。PCの性能が向上してくると、ハードウェアをソフトで実現するというエミュレーターが多く登場するようになりました。「bleem!」もそういったエミュレーターのひとつで、対象となっていたのが初代PlayStation(PS)。
当時、PS用のエミュレーターはいくつか登場していたのですが、多くは実機から吸い出したBIOSを必要とするもので、エミュレーターそのものは違法でなくとも、このBIOSの利用が違法とされていました。
bleem!はこのBIOSのエミュレートまで実現し、吸い出したBIOSを必要としないため違法性がなく、しかも実用的な速度でゲームが遊べるというのが特徴です。実際に試したことがありますが、PCの光学ドライブにPSのゲームをセットし、普通に遊べてしまうことに驚いたものです。
後にドリームキャスト上で動作するPSエミュレーターの「bleem! for Dreamcast」が登場するなど、実用性よりも知的好奇心から作成している感が面白かったですね。
なお、実際の出荷は米国でも少しずれていた(日本で発売されたのは9月頃)と思うのですが、明確な日時が調べられなかったため、当初の出荷予定日となる今日の話題としました。
4月10日のおもなできごと
1999年、米bleem社が「bleem!」の出荷を開始2003年、ソニーが「BDZ-S77」を発売
2012年、ソニーモバイルコミュニケーションズが「SmartWatch MN2」を発売
2015年、アップルが12インチの「新しいMacBook」を発売
2015年、KDDIが「HOME SPOT CUBE2」を発売