Foxconn中国工場、従業員を20人1組で完全追跡。新型コロナ再発防止のため

自由主義諸国ではやりにくそう

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年04月10日, 午後 03:00 in COVID-19
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Foxconn
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iPhone生産の最大拠点であるFoxconnの中国工場は、新型コロナウイルス感染に対応した閉鎖を経て、2月上旬から操業が順次再開したと報じられていました。しかし多くの人々が集まって作業する工場においては、感染再発につながりうる密集・密接・密閉の「3密」が懸念されるところです。

そうした再発リスクを抑えるべく、Foxconnおよび中国の他社工場が実施している厳格な対策が報じられています。米メディアThe Washington Post報道によると、Foxconnは労働者を20人ひと組のチームに編成し、健康状態追跡のために昼夜を問わず一緒に働かせているとのことです。ちなみにタイトル画像は、Foxconnが従業員向けに配布した規則マニュアルの表紙です。

またFoxconn工場の従業員にはフェイスマスクが提供され、定期的に体温もチェックされているとの証言もあります。さらにFoxconn広報からは、歩行中の人の体温をチェックする赤外線カメラがあるほか、必要に応じて核酸検査と胸部レントゲン検査も行われ、従業員向けに1000万枚の医療用マスクを製造しているとも述べられています。

そして昼食時のFoxconn従業員は、高い仕切りで互いに隔てられた食堂のテーブルで食事を摂ることに。座席には労働者がスキャンできるQRコードまであるため、Foxconn側は誰がいつどこで食事をしたかという記録が取れるわけです。それに加えて睡眠を取る寮では、従業員は上着やバッグを消毒用の指定された場所に置くといった徹底ぶりです。

The Washington Postによると、中国政府は雇用主が従業員の体温をチェックし、フェイスマスクを提供すること、および従業員の健康状態に関する日次レポートを提出するよう義務づけているとのことです。

さすがに被ばくが心配される胸部レントゲン検査の頻繁な実施や、常に集団行動を義務づけて個人のプライバシーを完全に剥奪するルールは、自由主義諸国では認めにくいとも思われます。

が、一方でははこうした対策が実際に感染再発を防止している現実もあります。日本や欧米の企業でも、自宅待機が解除されたさいには、少なくとも従業員の健康管理については同様の義務づけが考慮されるのかもしれません。


 

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