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新型コロナウイルスの感染が拡大したことにより、世界中で人工呼吸器の不足が問題になっています。そんななかRaspberry Pi Foundationは、小型シングルボードコンピューターRaspberry Pi Zeroを人工呼吸器の内蔵コンピューターに利用する需要に対応するため増産に踏み切っています。Pi ZeroはRaspberry Piの製品の中でも最も非力なボードですが、人工呼吸器を動かすためには十分な性能を備えます。そしてボードの小ささは、救急車に搭載されるような簡易な人工呼吸器の用途にも向いていると考えられます。BBCはカリフォルニアの男性がRaspberry Piを使った人工呼吸器の設計をオンラインで公開し、これをコロンビアの2つの病院が試験する計画であると報じました。Raspberry Piの創業者Eben Upton CEOは、Raspberry Piが医療機器に使用されるのはおそらくこれが初めてだと述べています。

Raspberry Piは医療用途以外にも、テレワークや遠隔授業で使うノートPCの不足に対応するために販売数が伸びており、第1四半期だけで175万台を出荷したとのこと。Pi Zeroの生産台数は、第1四半期に19万2000を数え、今後は25万台ペースで生産するとしています。

Upton氏によれば、Pi Zeroは一時的に品薄になっているもののその他の製品ラインナップは在庫があるとのこと。もちろんしかるべき承認プロセスが必要ではあるものの、それらを使用してより多くの人工呼吸器が供給されるようになれば、より多くの命が救われるはずです。