2016年発見の超新星爆発、観測史上最も明るかったと判明。2つの恒星が合体後に爆発の可能性

約2年も光を放ちました

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月14日, 午後 05:00 in Space
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EasternLightcraft via Getty Images

2016年にハワイのパノラマ調査望遠鏡などによって発見されたSN2016apsは、観測史上最も明るい超新星爆発でした。Natureに発表されたこの超新星爆発に関する論文では、この"究極にエネルギッシュな超新星爆発"が、宇宙の進化と最大級の恒星の形成に関する理解を深めるのにいかに役立つかを説明しています。SN2016apsはもともと、典型的な超新星のおよそ5~10倍もの質量を持つ超新星だったと考えられています。そして、英バーミンガム大学のマット・ニコル氏はこのような超巨大な星が宇宙の初期にはもっと一般的に存在していた可能性があり、今回の観測データを使って、ごく初期の宇宙で発生したいくつかの超新星爆発についても時間を遡って調べられるかも知れないと米Gizmodoに述べています。

2016年2月22日にSN2016apsが発見されたとき、それはすぐに超新星を研究する天文学者の注目を集めました。そしてその周辺に関するデータを調べたところ、2015年12月を境に銀河が明るくなっていることがわかりました。そして、その閃光は過去にないほど明るくなったばかりでなく、その光がピーク時の1%にまで収まるまで、2年以上にわたって可視光および紫外線を発し続けました。

通常の超新星が可視光として放出するのは、エネルギーの1%ほどだと言われています。しかし、SN2016apsは約200兆ギガトンのTNT爆弾に相当する莫大なエネルギーを持ちながら、その約半分を放出し一般的な超新星の約500倍もの明るさを放っていたとのこと。

なぜそこまでに巨大な超新星が生まれたのかに関して、天文学者らは太陽60個分ほどの2つの巨大な恒星が融合した可能性があると考えています。これは爆発で発生した雲状の成分に水素が非常に大きく含有していることによって裏付けられるとのこと。水素は通常小さい恒星ほど多くを保持するため、今回のような超巨大な超新星でこれほどの水素があるということは、(証明するのは困難なものの)小さな2つの恒星が合体したことを意味していると、研究者は説明しています。

研究者らは、このような宇宙の初期に起こった巨大な超新星爆発を観測できたことから、ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡や大型シノプティック・サーベイ望遠鏡 (Large Synoptic Survey Telescope: LSST)などこれから使われ始める強力な望遠鏡によって、さらに宇宙のごく初期に起きた、もっと大きな宇宙イベントを見られるようになることを期待しているとのことです。

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