F1チームが開発の医療機器、3種類から2つを生産へ。残る1つは承認得られず

人工呼吸器や呼吸補助装置およそ2万台を生産

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月15日, 午後 12:35 in Medicine
0シェア
FacebookTwitter
Autoblog

英国に本拠地を置くF1チーム技術陣が結集して人工呼吸器など医療機器を開発する"Project Pitlane"が2種類の医療機器で合計2万台の受注を受けたものの、それとは別に開発した1種類は承認が得られなかったことが明らかになりました。

Project Pitlane英国に本拠地を置くF1の7チームがその持てる技術開発力と生産設備を活用し、新型コロナウイルス感染症と戦う医療現場に人工呼吸器や呼吸補助装置を供給しようというプロジェクト。すでに7チームのうちメルセデスF1チームがUniversity College London(UCL)とともに開発したCPAP呼吸補助装置は英国民保険サービス(NHS)の承認を得て、およそ1万台を受注、普段ならF1用エンジンのピストンやターボチャージャーを加工する40からなる工作機械を稼働させて日産1000個ペースで生産を開始しました。

一方、Alastair Darwood氏が考案し、レッドブルとルノーチームがおよそ18時間で試作品を開発したBlue Skyと称する簡易型の呼吸器は、規制当局が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療には適しないと判断したため、すでに生産準備も整っていたものの保留とされ、非公式な注文も取り消されてしまいました。NHSは当初Blue Skyも新型コロナウイルス感染症に役立つと考えていたものの、その後より標準的な人工呼吸器によりニーズがあると判断しています。

F1広報は、わずか18時間で求められる仕様を満たした機器を開発したレッドブルおよびルノーチームを称賛しつつ、現在はプロジェクトが2種類医の人工呼吸器と呼吸補助装置に資源を集中して「引き続き助けを求める要求に対応していくことを協調しています。

ちなみにF1チームのほかにも人工呼吸器は自動車メーカーやそのたスキルと設備を持つ企業が開発に取り組んでおり、たとえばオックスフォードシャーに本拠を置くPenlonはエアバスやロールスロイスの支援を受けて既存機器とほぼ同様の構造を持つ人工呼吸器を開発、すでに機器は臨床試験に回されており、期間を大幅に短縮して承認を得ることが期待されています。またダイソンが開発した人工呼吸器はいまだ厳密な臨床試験が行われていないとThe Guardianは伝えています。
 
 
新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: COVID-19, COVID19, F1, High Value Manufacturing Catapult, Innovate UK, Medicine, UCL, University College London, University College London Hospital
0シェア
FacebookTwitter