デルが、高級・薄型モバイルノートPC『XPS 13』にRAM 32GB版を追加し、既に注文受付を開始しています。原稿執筆時は『New XPS 13 プラチナ(UHD+タッチ・大容量メモリー&SSD・シルバー)』と名付けられた、本体色シルバーの最上位構成(仕様は後述)の1種類のみが用意されます。
価格は24万9980円(税別・配送料込)。4月20日まではセールにて20万7483円で購入できます。
このRAM 32GB版は、製品発表時に「今春発売予定」と告知されていたもの。モバイルノートPCでは実質的に最大容量となることから、ソフトウェア開発者やヘビーユーザーから注目されていた構成です。
そして嬉しいことに同構成の16GB版と比べての価格差は、1万7000円(セール価格では14110円)しかありません。
▲左2モデルがRAM 16GB版、右が今回のRAM 32GB版。価格差は1万7000円のみです。最上部のセール価格にも注目
このXPS 13(2020年版モデル)は、昨今のノートPCでトレンドとなっている4辺ナローベゼル(狭額縁)設計を徹底的に推し進めた設計が特徴。アスペクト比16:10の液晶パネルと相まって、画面占有率は91.5%を達成。
巧みな画面周辺デザインと合わせて、開くと全面が「ほぼ画面」とも呼べる設計となっており、昨今のデザインで(も)競うモバイルノートPCの世界にあっても、非常に目立つ存在です。
参考記事:
デルの「ほぼ画面」ノートPC、発売同時セールで米国より安価に。XPS 13 2020年版日本モデル発売(2020年2月)
元祖狭額縁PCが「ほぼ画面」の領域へ。デルがXPS 13 2020年モデルを米国発表(2020年1月)
なぜディスプレイの枠が細くなっているのか。テレビ・PC・スマホで巻き起こる『ベゼルレス』競争のゆくえ
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今回販売開始されたRAM 32GB版の基本性能は、以下の通り。RAMのみならず、画面は3840×2400(アスペクト比の関連で、縦は一般的な2160より長くなります)液晶、ストレージは1TB SSD、CPUもCore i7-1065G7と「オール最上位」構成です。
- 本体サイズ.....約295.7×198.7×14.8mm(幅×奥行き×厚さ)
- 本体重量......約1.27kg
- ディスプレイ......13.4インチ/16:10、3840×2400、Dolby Vison対応IPS液晶(光沢仕上げ、タッチ対応、最大輝度500nit)
- CPU(例)......インテル製Core i7-1065G7(TDP 15W、4コア8スレッド、標準1.3GHz、ターボ時最高3.9GHz)
- GPU(例)......CPU内蔵(Iris Plus Graphics)
- RAM......32GB/LPDDR4X-3733(増設・交換不可)
- ストレージ......1TB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x4)
- バッテリー容量......52Wh
- バッテリー駆動時間......非公開
- USB端子......Thunderbolt 3兼用USB Type-C×2(映像出力とUSB PD給電対応)
- 拡張端子......マイクロSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャック
- Wi-Fi......Wi-Fi 6(Killer Wi-Fi 6 AX1650)
- 生体認証機能......指紋認証+顔認証(Windows Hello対応)
- 標準搭載OS......Windows 10 Home 64bit版
RAM 32GB版のXPS 13は、冒頭で紹介したように、発表時点で予告されていた構成。それゆえにヘビーユーザーなどは「この構成が出てくるまで様子見」といった方も相応にいたはず。その点で、ユーザーに待たれていた構成とも呼べる存在です。
しかも蓋を開けて見ると、RAM 16GB版との価格差が意外なほど小さく、これであればRAM 16GB版のお買い得度が実質的に下がってしまうのでは? とも思える設定。これは嬉しい誤算とも呼べるでしょう。