新iPhone SEは誰向けか──超高性能で4万円台、eSIM対応で節約家にもピッタリ(石野純也)

eSIMは通信料金の節約にも威力を発揮する

石野純也 (Junya Ishino)
石野純也 (Junya Ishino)
2020年04月16日, 午前 12:48 in mobile
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お待たせしました。いや、お待たせしすぎたかもしれません。アップルが4月15日(現地時間)に、かねてからウワサのあった第2世代のiPhone SEを発表しました。価格は4万4800円からを予定しており、iPhoneとしては、衝撃的なプライスを実現。価格ゆえにiPhone 11シリーズに手が出せなかったユーザーにとって、待望の1台が登場したと言えそうです。


旧モデルの外観に最新プロセッサ搭載

iPhone SEの後継機というと、どうしてもiPhone 5や5sをベースにしたあの角ばったデザインのiPhoneを想像してしまうかもしれませんが、見た目のとおり、新モデルはiPhone 8の流れをくんでいます。ホームボタンが搭載されており、iPhone X以降のいわゆるフルディスプレイではなく、Face IDにも非対応な一方で、Touch IDには対応しています。



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では、どの辺がSEなのかというと、やはり最新のチップセットを、ユーザーにとって人気の高かったiPhoneのボディに収めたところにあると言えそうです。ボディはiPhone 8に近い一方で、新モデルのチップセットはiPhone 11シリーズと同じ「A13 Bionic」。「Neural Engine」もしっかり搭載されているため、機械学習をフル活用したアプリも、スムーズに動かすことができます。

元々のiPhone SEが発売されたのは、2016年のこと。当時の主力モデルは、iPhone 6sや6s Plusでした。1つ前の世代のボディを使いつつ、中身だけを最新のiPhoneに合わせ、コストダウンできたぶんを価格に反映させるというのがiPhone SEのコンセプト。その意味では、新しいiPhone SEは、まさにSEそのものと言えるでしょう。

心臓部が刷新されているだけに、見た目が近しいiPhone 8と比べても、進化しているところは少なくありません。ユーザーにとって恩恵が大きいのは、カメラの進化かもしれません。新しいiPhone SEは、センサーこそ1つのシングルカメラですがスマートHDRに対応しており、ポートレートモードも利用可能。被写界深度も取ることができます。



実機を試したわけではないため、確定したことは言えませんが、以前のiPhoneを使っていた人は、その仕上がりの違いに驚くはずです。iPhone 11シリーズの売りの1つであったナイトモードに対応していないのは残念なポイントですが、暗所の写りの差は、iPhone 8ユーザーでもすぐに気づくことができるレベルに進化しているといいます。


新iPhone SEは誰向きか

日頃から最新のスマホを見まくっている筆者の目には、ホームボタンを搭載したデザインがやや懐かしく見えてしまうところですが、iPhoneといえば、やはりこちらの形と考えている人も少なくないでしょう。一方で、このご時世では、Touch IDを利用できることにメリットを感じるユーザーも多いはずです。ご存知のとおり、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、日本はもちろん、元々マスクをする習慣のなかった欧米ですら、マスクの着用を余儀なくされています。

ところが、iPhone X以降に搭載されているFace IDは、マスクをつけたまま、顔認証をすることができません。厳密に言えば、登録の仕方次第でマスクをつけたままでもロック解除は可能なようですが、人によりけりな部分で精度にも難があります。それよりも、指を当てるだけで簡単にロックを解除できるTouch IDの方が、スムーズに操作できるはずです。

端末の企画から設計、製造までのリードタイムを考えると、狙ってこの仕様にしたわけではないと思いますが、予想外の形でTouch IDの価値が見直されているタイミングでの投入になりました。マスク 姿のままロック解除ができず、イライラしているユーザーや、Face IDが不安でフルディスプレイのiPhoneに乗り換えられないユーザーにとって、新iPhone SEの登場は朗報と言えるでしょう。

初代iPhone SEが登場したときと比べ、日本の市場環境も大きく変化しました。昨年10月に施行された改正・電気通信事業法がその発端ですが、iPhoneに限らず、ハイエンドモデルの売れ行きには急ブレーキがかかっています。その政策自体の良し悪しはさておき、少なくとも、コストパフォーマンスのいいiPhoneの需要は、初代iPhone SEのときより高まっています。

eSIM対応は通信料金の節約にも威力を発揮

しかも、第2世代のiPhone SEは、物理SIMとeSIMのデュアルSIM対応で、eSIMおじさんも歓喜の仕様。端末の価格がリーズナブルなのはもちろんですが、2回線目にIIJmioのeSIMや、楽天モバイルのeSIM(正式サポート外)を設定すれば、トータルで通信費も抑えられそうです。その意味では、節約志向の人にピッタリなiPhoneと言えます。

新しいiPhone SEは、そんなタイミングにピッタリ合ったiPhoneです。3月には間に合いませんでしたが、あたかも日本の春商戦を狙ったかのよう。まだ発表されていませんが、通例どおりだとすると、大手キャリアも、すぐに取り扱いを表明するはずです。iPhone 8が長らく売れ続けてきた日本市場だけに、第2世代のiPhone SEも息の長い製品になりそうです。


 
 

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