iPhone SE第2世代、ようやく発表。それまでの約2年間、様々なうわさ話をまとめて振り返る

まだiPhone SE2 Plus(仮)が残ってます

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年04月16日, 午後 01:30 in applerumor
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SE2
@OnLeaks/iGeeksBlog

この4月16日、ついに発表された第2世代の「iPhone SE」。これまで長らくiPhone SE2(仮)として噂されてきたデバイスでもあるため、「いきなり」というよりも「やっと、ようやく」との感を抱く人も多いでしょう。

そんな万感を込めて、本記事では、これまで報じられてきたiPhone SE2の噂話をざっと振り返っていきます。そもそも「iPhone SEの後継機」が囁かれ始めたのは、2017年末~2018年初。すなわち、今から2年以上も前に遡ります。その頃はアップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏が、2018年5~6月に発売されるとの憶測をわざわざ否定したほどで、逆説的に噂がさかんだったことを窺わせています。

当時はiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xが発売されてまもなく、アップルとしても初の新型iPhone3モデル構成を送り出したばかりでした。それだけに社内にも十分な開発リソースがなく、廉価モデルまで手を伸ばす余裕がない――との洞察は、新型iPhone SEがiPhone 8をベースとしている、つまり「2018年初にはまだ開発さえされていなかった」と推測されることから、当を得ていたと思われます。

一度は落ち着いたiPhone SE2の噂が再び蘇ったのは、2019年半ばに英投資銀行Barclaysのアナリストがアジアのサプライチェーン情報を元にしたレポートが発端でした。すでに「少数のサプライヤーが2020年初頭にiPhone 8と同等の処理能力を持つ「iPhone SE 2」の可能性について言及」と伝えられており、開発プロジェクトが量産を視野に入れるまでに進んでいたことが示唆されています。

ふんわりした噂話が信ぴょう性を帯びたきっかけは、一度はiPhone SE2登場説を否定したMing-Chi Kuo氏でした。同氏は2019年10月の時点で2020年前半の発売を予測した上で、同デバイスが約1億人ものiPhone 6ユーザーにとって最適なアップグレード製品となり、アップルの成長を牽引する重要な要素になると位置づけたのです。

iPhone 6およびiPhone 6 Plusは、iPhoneシリーズ史上でも稀に見る大ヒットを記録した製品です。Kuo氏によれば、アップルがiPhone SE2に込めた狙いは、iOS 13にアップデートできなかった両デバイスのユーザーに買い換えを促すこと。つまり、暗に2つのモデルを最新OSのサポートから外したのはiPhone SE2のため......とほのめかしていたわけです。

しかし、ここで旧iPhone SEの小さな4インチサイズを愛したユーザーにとって、戸惑いを覚える新たな予測が飛び出しました。それはiPhone SE2はiPhone 8と同様のデザイン、すなわち画面サイズは4.7インチになるということ。先述のiPhone 6も4.7インチ画面であり、その買い換えモデルとしては必然のサイズと言えるでしょう。

ともあれ、Kuo氏はこの時点でiPhone 8ベースであるとともに「より手頃な価格」になるとも予測していました。コストダウンのためにカメラも性能が控えめとされ、顔認証のFace IDではなくホームボタン統合のTouch IDを搭載。さらにiPhone 11シリーズと同等のA13プロセッサーを採用とも述べた後に、価格は399ドル~という見通しも追加し、すべて的中させたかっこうです。

それ以降はKuo氏の予測が主流となり、他のアナリストやサプライチェーン情報もほぼ信ぴょう性を裏付け、強める一方でした。つまりiPhone SE2が「出るかどうか」から「いつ発表され、発売されるのか」、そして何千万台売れるのかに関心がシフトしていったのです。


今年1月には予想画像も公開され、大手メディアが「2月に量産開始で3月に正式発表」と報じるまでにこぎ着けていました。そこに降って湧いたのが、今なお収束の気配が見えない新型コロナウイルスの脅威です。

中国の武漢市での感染拡大は、アップルの中国サプライチェーンを直撃することになり、iPhone SE2の量産にも影響する可能性があるとの報道もあり。それでも2月初には試験生産開始「3月中旬には発表」説も伝えられ3月31日にスペシャルイベントの場で発表されて4月3日に発売との観測も有力視されていました。

しかし、新型コロナの脅威は強まる一方で、台湾サプライチェーンからは発売が4~6月に延期との観測も届けられました。そして噂のスペシャルイベントも、アップル本社のある米カリフォルニア州が1000人以上の集会を禁じたことから開催できるわけもなく、噂は真偽不明のままで3月31日には何ごともなく過ぎ去っていきました

そうは言っても、アップルが物理的なイベントを開催せずにプレスリリースのみで新製品を発表するのは珍しくありません。さらには開発者会議WWDC2020がオンライン開催と決定したこともあり、近日中に何らかの形で発表されるとは見られていました。

そんななか、最近さかんにアップル関連のリークを発信しているYouTuberのJon Prosse氏が「アップルからの公式発表が4月15日で、出荷が22日」との予測をツイート4月4~5日に発表説もありましたが、最終的にはProsser氏の情報力に軍配があがったしだいです。

こうして2年以上もiPhone SE2の噂話に振り回された向きも多いかと思われますが、まだ終わりではありません。Kuo氏のいうとおりアップルの狙いが「iPhone 6およびiPhone 6 Plusからの買い替え需要」にあるとすれば、続いてiPhone SE2 Plus(仮)が投入されるのはごく自然な展開です。

当のKuo氏も「2021年前半に側面Touch ID搭載で登場」と予測しているほか、Touch IDをFace IDに替えて(Touch ID統合ホームボタンを廃止することで)画面を大型化したモデルも噂されています。弊誌では引き続きiPhone SE2 Plusの噂を追っていきますので、そちらもよろしくお願いいたします。



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