Engadget
この記事では1日12時間以上YouTubeを再生する日もある、Engadget編集部の田沢がYouTubeのおすすめコンテンツを紹介します。


今回紹介するのは、「lyrical school(リリカルスクール)」のYouTubeチャンネルにて4月7日に公開された「lyrical school REMOTE FREE LIVE vol.1」です。


Engadget
lyrical schoolは、2010年から活動するガールズ・ラップ・ユニットです。メンバーや体制を変えつつ活動を継続し、2019年にはビクターのコネクトーン・レーベルに移籍して2度目のメジャーデビューを果たします。4月22日には初EP「OK!!!!!」をリリース予定です。筆者はラジオで楽曲を耳にして、ヒップホップとアイドルの要素が絶妙なバランスで構成され心地よくアゲてくれるlyrical schoolのパフォーマンスの虜になりました。

この「lyrical school REMOTE FREE LIVE vol.1」では、40分間でMCを挟みつつ10曲を披露するライブとなっています。ライブ配信ではなく事前に自宅で収録したスマホの自撮り動画5つを並べて編集されています。

5人別撮りにも関わらず曲中の掛け合いも見事に再現されており、画面越しでもライブならではのグルーヴを感じることができました。自撮りでの撮影なので、メンバーと近い距離で表情や仕草を確認できるのでステージのパフォーマンスとは違った楽しさがあります。

Engadget
▲ノーナ・リーヴスの原曲にサイプレス上野さんとZEN-LA-ROCKさんによるリリックを加えたカバー楽曲「LOVE TOGETHER RAP」の1コマ。それぞれ画面に映る範囲で「LOVE」の振りを入れています。

もちろんコロナウイルス感染拡大の影響でリアルイベントでの活動の機会が減少したことを受けての取り組みなのですが、ライブ配信とは違う新たな表現方法として感銘を受けました。

いちファンとして、収録方法や昨今の状況を踏まえたアイドル活動について詳しく知りたいと思い、lyrical schoolのhimeさん、minanさんとプロデューサーのキムヤスヒロさんにテキストベースでインタビューを実施しました。


__コロナウイルス感染拡大によってのlyrical schoolの活動の影響などがあれば教えて下さい。

hime(以降敬称略):とにかく、すべてのイベントが延期/中止になってしまいました。ファンの皆さんに会えない日がここまで続いたのは初めてです。

ライブ以外では、「インターネットサイン会」というものも実施しています。しかし、それすら自宅配信という形になってしまっているのが現状です。

取材等もマスクをしながらお話ししたりと、今まで通りにできていることは一つも無いと言える程の影響が出てしまっています。

ただ、悪い影響だけではないということが一つの気付きでした。

たくさんの反響を頂いたリモートライブも、この状況にならなかったらやっていなかったと思います。

これからもlyrical schoolは、常にその時にしかできない楽しいことを発信していきたいと考えているので、また会える日を楽しみに、一緒に頑張りましょう。

lyrical schoolはNEW E.P.「OK!!!!!」発売記念リモートインターネットサイン会をリミスタ開催予定です。リミスタで商品を予約するとメンバーがポスターかCDジャケットにサインを書いて配送します。

■関連リンク
lyrical school NEW E.P.「OK!!!!!」発売記念リモートインターネットサイン会(リミスタ)


__YouTubeでFREE LIVEを実施することにした経緯について教えて下さい。

キム:lyrical schoolはこの数か月間、たくさんの素敵なイベントオファーを頂きました。メンバーは現在のlyrical schoolをより良い形で多くの人に見てもらいたい一心で、一生懸命に準備していたんです。

全てのイベントを自粛していく中で、折角あったまってきていた5人のパフォーマンスの熱が放熱できないまま冷めていくのは本当に悔しい!どうにか家にいるままこのフラストレーションを発散する方法は無いのか?と考え出したのがきっかけです。

__収録機材やどうやってメンバー5人の歌唱のタイミングを合わせているのかなど、収録での工夫などがあれば教えて下さい。

キム:FREE LIVEは下記の手順で制作しました。
  • セットリストを元にライブインスト音源を制作し、メンバーに共有。Vol.1は20分×2=40分。
  • メンバーはそのinstをイヤホンで聴き取りながら、スマホのカメラに向かって自分のパートを歌唱。
  • それぞれから撮った映像をもらって、その映像5本とインスト音源をミックス。

今回のFREE LIVEでは、制作のスピード感を意識して、録音環境に対しての拘りは捨てました。本人が持っているカメラのマイクで拾ったボーカルを使っています。

収録音のレベルに大きく差が出ないように、歌う時はバストショットの画になるように取り決めています。

スピード感の話でもう1つ言うと、ワンカットだとミスが起きたときにメンバーの撮り直しが大変なので、敢えて2本の動画に分けて撮影してもらいました。

__自撮り視点の映像を並べるという方式を採用したねらい等あれば教えて下さい。

キム:メンバーがカメラマンであり演者であり、またそれぞれの現場の監督でもあるので、本人が歌いながらモニター可能な形を採用しました。インカメラの位置を考えると、スマホを横にするより縦で撮影してもらった方が、モニター中にカメラ目線になりやすいだろうというのが縦動画の採用理由です。縦動画の素材が5本だったので横に並べる構成は自然と決まりました。

__新しい取り組みであるFREE LIVEの収録はどうでしたか?

minan:撮影は、予想の千倍大変でした(笑)私たちの楽曲は5人で細かいマイクリレーがあります。メンバーの声が入っていないインスト音源だと、どんなに歌い慣れている曲でもカウントがずれたりタイミングがわからなくなってしまったりと凡ミスを連発してしまいました。

途中でミスをしたら例えそれがラストの曲だったとしても1からやり直しなので、カメラロールにはスクロールしても追いつけない程NGテイクが溜まりました。ただ、出来上がったものを観たら、全員が別の時間と場所で撮っているとは思えないほどひとつのライブとしての空気感が完成していて驚きました。今まで何百本もライブを重ねてきたこの5人だからこそできたことなのかもしれません。

公開後は大きな反響をいただき嬉しく思っています。画面の向こうのそれぞれの場所でこのライブを楽しんでくれた方がこんなにいるなら、時間のかかる撮影をしてでもまた届けたいです。私達は今までに何度か「普段通りのライブができない」という状況を経験しています。その度に、その時の最善の方法でライブを届けてきました。そんな私たちが送る今回のリモートライブ、面白いと思ってもらえたら何よりです。

__皆さんお忙しい中インタビューにご協力頂きありがとうございました。

インタビューを通して、画面越しでも自然と盛り上がれるライブを制作したlyrical schoolの舞台裏の熱量を感じることができました。lyrical schoolは、4月17日20:00からYouTubeLiveで「lyrical school REMOTE FREE LIVE vol.2」を配信しました。Twitterで募集した『 #リモートライブ で聴きたい曲』を元にセットリストが組まれています。



▲lyrical school REMOTE FREE LIVE vol.2


■関連リンク
lyrical school(YouTube)

■lyrical school情報
4月22日初EP『OK!!!!!』をCD/配信同時リリース
Engadget
2019年5月にビクター/コネクトーン・レーベルへの移籍を電撃発表、二度目のメジャー・デビューを果たし、アルバム『BE KIND REWIND』を同年9月11日にリリースしたガールズ・ラップのパイオニア、リリカルスクール。新体制(hinako, hime, minan, yuu, risano)になって、『WORLD'SEND』に続く2枚目のアルバムとなったその『BE KIND REWIND』の余韻も冷めやらぬ中、早くも新作、新曲5曲を収録するEP 『OK!!!!!』のリリースが決定した。
既にライヴでは披露され始めているALI-KICK(ロマン・クルー)、上田修平、大久保潤也(アナ)の3人がクリエイターで加わったリード・トラックのタイトル曲"OK!"を筆頭として、ガールズ・ラップのニュー・スタンダードを目指す刺激的なレパートリーを集中収録、『BE KIND REWIND』でその片鱗を確かに覗かせたリリスクのニュー・チャプターに向けてのスタイリングをこれで決定的なものに。

■Track List
1 OK! (リード・トラック) *デジタル・シングル 4/8リリース (iTunesはアルバム予約開始)
2 HOMETENOBIRU
3 Last Summer
4 Dance The Night Away feat. Kick a Show
5 Bring the noise 計5曲収録

■関連リンク
OK!!!!!(LINKFIRE)




lyrical school SHORT TOUR 2020 "OK!!!!!"
大阪公演
2020年5月17日(日) 開場 15:00 開演 15:30 @大阪ANIMA
名古屋公演
2020年5月23日(土) 開場 16:00 開演 16:30 @伏見ライオンシアター
東京公演
2020年5月30日(土) 開場 15:00 開演 15:30 @代官山UNIT

※どの公演もコロナ・ウィルスの影響により中止または延期になることが考えられますので、最新情報はオフィシャルHPでご確認ください。