というのも、アップルが新SEの修理代金を公開したため。iPhoneの修理価格は大まかに言って、本体価格にある程度比例しますが、それを踏襲した格好です。
具体的には、保証サービス『AppleCare+』未加入(詳細は後述)であっても、画面修理代金が1万4500円(税別:以下同)、バッテリー交換は5400円で、修理を受けるiPhoneの中では最安価。また、初代SEとも同価格です。
▲iPhoneの画面修理代金一覧。AppleCare+加入時のお得感が際立ちますが、未加入でも比較的安価です
今回情報が公開(更新)されたのは、アップル公式サポートページです。iPhoneの修理に関しては、上述の「画面修理」と「バッテリー交換」、そして「その他の修理」の3パターンに分けられており、それぞれに受け付けるiPhoneと価格の一覧表が掲載されています。
そして新SEは、この3パターン全てで一番安価なグループであり、なおかつ初代SEと同価格となっている、というわけです(なお「その他の修理」に関しては3万400円です)。
▲こちらはバッテリー交換料金。AppleCare+未加入でも比較的安価なのは嬉しいところです
そして、冒頭で紹介した、アップル側の保証サービスであるAppleCare+(アップルケアプラス)を絡めると、他機種に比べた新SEのお手頃感はさらに増します。
新SE用のAppleCare+加入価格は、8800円(税別)。これは2年一括払いプランですが、加入により2回までの修理サービスが大幅に割引きとなります。
▲AppleCare+加入時と未加入時のサービス料の価格差。「AppleCare+に安く加入できる」というメリットは意外と大きなものです
具体的には、画面修理は3400円、バッテリー交換は無償に、その他の修理でも1万1800円となります。画面修理では1回でもサポートを受けることになれば、元が取れる計算です(なお、AppleCare+にはさらに盗難と紛失サポートも付いた「盗難・紛失プラン」もあり、新SEの場合は1万800円です)。
そして新SEが凄いのは、これに8800円で入れるという点。現行iPhoneの場合、XRと11無印は1万6800円と2倍近くまで上昇し、11 ProとPro Maxは2万2800円と、3倍近くになります。
もちろん上位機種の場合は修理代金(とくに画面)も高価になることから、iPhoneのヘビーユーザーは"そもそもAppleCare+は本体の購入代金に含めるのが基本"という方も相応にいるぐらいです。
そして新SEの場合は、加入代金自体が比較的安価。このあたりのコストを計算に入れると、実質的なお買い得感はさらに増す、というわけです。
▲こちらは「その他の修理」価格。このパターンに関しては、とくにAppleCare+のお得度が高い設定です
このように新iPhone SEは、修理代金の面でも「他iPhoneに比べてお得感が高く、AppleCare+に入る場合はさらにお得度アップ」と呼べるモデルとなっています。
「iPhone SEは長期的に見れば、アップルの各種ネットサービスを広げる役割も担うモデル」とはよく言われますが、それはAppleCare+にも当てはまるのやもしれません。