新iPhone SEはeSIMデビューに最適、楽天モバイルも動作──実機で確認(石野純也)

この価格帯でeSIM対応は非常に魅力的

石野純也 (Junya Ishino)
石野純也 (Junya Ishino)
2020年04月22日, 午後 10:01 in mobile
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engadget4月24日、第2世代のiPhone SEが発売されます。iPhone 8のボディに、iPhone 11同等のA13 Bionicを詰め込んだ1台で、コンパクトさやTouch IDの復活に歓喜したユーザーは多いかもしれません。4万4800円からという価格も、iPhoneとしては激安と言えます。

それはさておき、"eSIMおじさん"でもある筆者が注目したのは、やはりiPhone SEがeSIMに対応したところ。4.7インチのiPhoneとしては初のeSIM対応で、本体価格が安いこともあり、格安SIMとの相性も抜群です。

そんなiPhone SEの実機を、事前に試用することができたので、日本でコンシューマー向けにサービスを提供している2つの事業者のeSIMが使えるかどうかを、チェックしてみました。

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▲第2世代のiPhone SEで、eSIMを使ってみた

大前提として、第2世代のiPhone SEは、通信機能も進化しており、LTEも高速化しています。アップル自身は「ギガビット級LTE」としか言っていませんが、ドコモでは下り最大844Mbpsに対応。これは、iPhone 11と同等の速度で、同じデザインのiPhone 8よりも高速化しています。

実際に筆者宅で速度を測ってみたところ、下りの速度は130Mbpsを超えました。とにかくサクサクで、サイトを開くのも一瞬です。

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▲通信速度もiPhone 11と同等。自宅ではドコモ回線のスループットが130Mbpsを超えた

この恩恵は、eSIMでも受けられます。まず試したのは、IIJが3月に開始したeSIM専用の「データプラン ゼロ」。iPhone 11では問題なく動いていましたが、このeSIMを再発行する形で、第2世代のiPhone SEにeSIMを移行させました。

IIJのeSIMは、同社のフルMVNOサービス上で展開されていますが、フルMVNOもMVNOの一種。大元の回線はドコモになるため、高速化によって速度が上がる可能性があります。

eSIMの登録も、スムーズにできました。他のeSIM対応iPhoneと手順は同じですが、「設定」の「モバイル通信」から「モバイル通信プランを追加」を選び、カメラでQRコードを読み取るだけ。初期設定時に、主回線/副回線の設定や、データ通信をどちらのSIMで行うかの変更ができます。

IIJのデータプラン ゼロについては、サクッと設定も完了。特に設定の変更は必要なく、そのまま通信することができました。ただし、インターネット共有がオンにならなかったため、APNは手動で入力しています。

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▲事業者が発行したQRコードを読み取る。何やらワンタッチで機種変もできそうなメニューが追加されていたが、残念ながら対応しているeSIMはなかった

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▲表示される画面の指示に従って、主回線と副回線を設定していく。この画面は、他のiPhoneと同じだ

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▲テザリングを利用したい場合は、手動でAPNを設定する

ドコモ回線で130Mbpsを超えたのと同じ場所で速度を測ってみましたが、こちらは15時台に50Mbps超を記録しています。MVNOは帯域単位で借りた回線をユーザーで分け合う形になるため、貸し出し元のキャリアより、どうしても速度は遅くなります。

とはいえ、トラフィックがピークになるお昼休みなどの時間帯に比べれば十分高速。料金も1GBごとに450円とリーズナブルで、同じくリーズナブルをテーマにした第2世代のiPhone SEにピッタリです。

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▲速度は50Mbps強。純正のドコモ回線よりは遅かったが、スマホとしては十分なスピードだ

続いて試したの、4月に本格サービスを開始したばかりの楽天モバイル。同社もRakuten Mini用のサービスとして、eSIMのプロファイルを提供しています。ただし、動作保証外の端末としてiPhoneシリーズやPixelシリーズの名前も挙げられており、まったく動かないわけではありません。

Rakuten Linkなどのアプリが使えないといった問題は残りますが、他のiPhoneでは、通話やデータ通信だけなら利用できています。

では、第2世代のiPhone SEではどうでしょうか。こちらも「My 楽天モバイル」上で発行されたQRコードを読み込んでみたところ、あっさり設定が完了しました。ただし、そのままでは電波をつかみません。これはほかのiPhoneでも同様ですが、初期設定時にはVoLTEがオフになっており、変更する必要があります。

「設定」の「モバイル通信」で楽天モバイル回線を選び、「音声通話とデータ」で「LTE,VoLTEオン」をタップしたところ、アンテナピクトのアンテナ数が増え、通信できるようになりました。

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▲楽天モバイルのeSIMも、設定することができた。同社がiPhoneを取り扱っていないため、VoLTEをオンにする際に注意書きが表示される

筆者宅は楽天モバイルの自社回線エリアのため、速度を測ってみましたが、おおむね最新のiPhoneと同じで、40Mbps超とスピードも十分でした。今回の測定では上りが50Mbps程度出ていましたが、モバイル回線では優秀な結果だと思います。

楽天モバイルは、データ通信が使い放題で2980円と安価なため、固定回線の予備として使ってもいいでしょう。その際に、上りまできちんと速度が出ている点は評価できます。

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▲楽天モバイル自社回線エリアの自宅では、40Mbps強の速度が安定して出ている

ちなみに、楽天モバイルはIIJのeSIMとは異なり、音声通話やSMSまでサービスとして提供しています。第2世代のiPhone SEでも、これらを利用できることを確認しています。

VoLTEでの電話は30秒20円の通話料がかかってしまうため、多用する人は少ないかもしれませんが、着信用として電話番号を持っておいてもいいでしょう。

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▲VoLTEによる音声通話やSMSも利用できた

繰り返しになりますが、この価格帯のスマホがeSIMに対応しているのは、非常に魅力的。大手キャリアのSIMカードを使い続けながら、データ通信のみ、安価なMVNOや楽天モバイルに切り替えることができるからです。

データ通信を抑えたいにも関わらず、端末代が上がってしまうのは本末転倒ですが、第2世代のiPhoneであれば、その負担は小さくなります。その意味で、この端末はeSIMデビューにも最適な1台と言えそうです。

 
 
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