レナス(1992)の学校内に世界が破滅する施設なんて置いておくな感:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.2

13歳には荷が重すぎる贖罪の旅へいざ

上野顕太郎
上野顕太郎, @ueken18
2020年04月26日, 午前 10:00 in game
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──うえけんWiki──
上野 顕太郎(うえの けんたろう、1963年4月18日 - )は、かなりアナログな漫画家である。デジタルなEngadgetとの接点は編集長が20年前、ゲーム誌編集者であったとき連載を担当したからと言われる。よく使うフレーズは「暇だからな!」......というわけで、かつてプレイした方もいるだろうマニアックなゲームを掘り起こし、あの当時を偲んでいただきます。

独特な世界観とグラフィックスで、当時の評価はそれなりにあったらしい本作は「レナス」と呼ばれる異世界を舞台に剣と魔法が登場する、スーパーファミコン用RPGだ(1992年、アスミック発売)。13歳の魔法学校の生徒、チェズニは、ほんのいたずらから、封印されていた、世界を破滅させてしまう古代機械を作動させてしまう。それを止める事ができるのは作動させた者のみ。というわけで、彼は贖罪の旅に出るのだが......。

学校の敷地にそんな危ない施設を置いとくな‼

世界は破滅の危機にさらされている。そんな旅の途中で出会う人々は口々に、「いったい何故こんな事に...」「誰が古代機械の封印を解いたんだ⁉」などと話しかけてくる。その度に心の中で、

「すいませ~ん!私がやりました~!」

と謝る日々が続くのだ。13歳の小僧にはかなりキツイ道行と言えよう。それとも、地球の13歳よりレナスの13歳はしっかりしているのかな?

と、まあそのような精神的重圧に耐えつつ、淡いタッチのグラフィックス(キャラクターデザインは加藤洋之&後藤啓介)や独特なシステム、いい感じのモンスターデザインや、耳に残る音楽(田中公平)に乗って物語は軽快に進む。システムについて言えば、戦闘時には十字キーとボタンを使い片手で操作する事ができるので、生まれたばかりの娘を抱っこしながらプレイする事も可能(実話)だったとか、数あるRPGのように「魔法」が登場するもののMP(マジックポイント)の概念が無く、術者はHP(ヒットポイント=体力)を使って魔法を発動させる。文字通り身を削るという訳だ。というように今までにない物を取り入れている。
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さて、私がこのゲームをプレイしようと思ったのは「暇だからな!」という以外にも理由があって、実はゲームの制作に知人が2人も参加しているからだった。その内のひとり、モンスターデザインの今井修司は高校時代からの友人で「モンスターは決められた四角い枠の中に納まるように描かなければならない」とか「結構ボツも多い」などの裏話を聞いていた。今は疎遠になってしまっているが、彼の仕事はちょくちょく目にしていて、子供向けの絵物語「ほねほねザウルス」シリーズのイラスト担当は今も続いているようだし、ゲームでは「レナス」の後、「レナス II-封印の使徒―」で再びモンスターデザインを、「アランドラ2 魔進化の謎」(プレイステーション)や「メタルサーガ 鋼の季節」(ニンテンドーDS)ではキャラクターデザインを手掛けている。

拙作で、プレイステーションのゲームをネタにしたマンガの単行本「ゲームびと」(アスペクト)では、当時隆盛を誇っていたゲームの攻略本を模した作りにし、巻頭の装備品やアイテムのイラストを彼に頼むことができたのは、一ファンとして望外の喜びであった。
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